中国漢方の相談薬局 日野庄商店
漢方薬よくある質問

Q1.漢方薬にも副作用があるの?
Q2.漢方薬は、長く飲まないと効きませんか?
Q3.病院でもらう薬を飲んでいますが、漢方薬も併用して飲めますか?
Q4.薬局への相談は本人が行った方がいいの?代わりの人でもいいの?
Q5.自分が飲んでいる漢方薬で調子が良いので、家族や友人にも飲ませていいですか?
Q6.なぜ漢方薬の服用は食前または食間なのですか?食後に服用してもいいですか?
Q7.カゼの初期には葛根湯(かっこんとう)が良いのですか?
Q8.漢方薬の剤型はどんなものがあるの?
Q9.妊娠しても漢方薬を飲んでいいですか?
Q10.漢方薬って高そうだけど、予算はどのくらい?
Q11.ハトムギの入った健康茶を飲んでいますが、これも漢方薬ですか?

Q1.漢方薬にも副作用があるの?

A1.漢方薬でも副作用はあります。

 漢方薬は、個人個人それぞれの病気の本質・体質を見定めて、その人にピッタリの漢方薬を選択します。もし自分に合わない漢方薬を服用すると、症状がひどくなったりして体調を崩すことがあります。

 例えば、のぼせや火照りなど熱症状を訴える人の場合には、一般に冷す性質の漢方薬を使います。もし体質の見定めを誤り、からだをもっと温める性質の漢方薬を服用すれば、のぼせや火照りがひどくなったり、めまいを生じたりします。

 ですから、漢方薬を服用する場合には、漢方の診たてによる体質を正しく見定めることが非常に大切です。自分の病気や症状・体質にピッタリの漢方薬を服用することは、副作用を防ぐことになり、お薬を安全にかつ効果的に使えることになります。

 そして、最初の診たてが正しくても、長い間に少しずつ体質が変化して同じ漢方薬ではあわなくなることがあります。漢方薬を長期間服用する場合には、定期的にからだの状態について専門家と相談して、処方の内容や服用量を調整しながら漢方薬を決めていくと良いでしょう。

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Q2.漢方薬は、長く飲まないと効きませんか?

A2.一律にこのくらいの服用期間ですというものではありません。

 よく聞かれる質問ですが、漢方薬の服用期間は、その人の体質・年令、病気の性質、病気になってどれくらいの期間が経過しているかによって異なるので、一律にこのくらいの服用期間ですというものではありません。

 一般に漢方薬を希望される患者さんは慢性病の方が多いために、気長に飲まないと効かないというイメージがあるようです。確かに漢方薬には、慢性病の体質を改善する多くのお薬があります。そして一般の方が使う機会が少ないためか、あまり知られていませんが、漢方薬には急性病に使うお薬もたくさんあります。例えばカゼのような急性病では1日2日で効果が現れます。

 それに対して慢性病の場合は、長い期間をかけて現在の体質と病状になっているため、それを治すには時間がかかります。それでも自分に必要な漢方薬をまじめに服用し、食事や生活の養生をしっかり行うことで、個人差はありますが一ヶ月ほど経過するにつれて反応が現れます。正しい服用方法や養生のアドバイスなどは、専門家にきちんと相談して下さい。

 そして漢方薬を長い期間服用する場合には、体質も少しずつ変化していきますので、時々からだの状態について相談して、その時々の自分に応じた漢方薬の内容や服用量を調整してもらいましょう。

 漢方薬は症状を改善するだけでなく、同じ病気を繰り返さないように予防する働きを持つものも多くあります。予防を兼ねる漢方薬の場合には、その時々のからだの状態や季節性などにあわせて処方を調整しながら長く続けて飲んでも良いでしょう。

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Q3.病院でもらう薬を飲んでいますが、漢方薬も併用して飲めますか?

A3.両方を併用してもさしつかえないと思います。

 病院から何らかの西洋薬を服用していて、漢方を希望される方は少なくありません。

 一般に漢方薬は食前あるいは食間の空腹時に服用します。病院などでもらう薬のほとんどは食後に服用するようになっています。漢方薬を飲む時間と病院の薬を飲む時間に1〜2時間くらいの時間差がつくことになりますので、両方を併用してもさしつかえないと思います。

 それよりも漢方薬を服用するからといって、それまで服用していた病院の薬を自分勝手に急にやめてしまうことに危険な場合があります。慢性の病気になると漢方薬だけでは効果が出るのには時間がかかる場合があります。

 例えば血圧が異常に高いのに、漢方薬だけで血圧を改善しようとするのは体にとってはとても危険です。このような場合は、病院の薬で血圧を安定させながら、漢方薬で徐々に体質を改善するようにします。

 漢方薬との併用で症状が安定してきたら、お医者さんの支持を仰ぎながら病院の薬の服用量を少しずつ減らしていく方法がおすすめです。

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Q4.薬局への相談は本人が行った方がいいの?代わりの人でもいいの?

A4.漢方薬を選ぶには、本人の体質・病状を診ることが必要です。

 漢方の診断では、本人の顔色・体型・舌の状態・声の強弱も重要な情報です。そして本人が一番悩んでいる病気・症状の程度や性質、また付随する他の症状などを詳しく聞く必要があります。ですから、漢方の相談では本人が直接相談することが基本です。

 ただ、どうしても都合で本人が行けない時には、本人のことを詳しく知っている人に代わりに来ていただいてもかまいませんが、上のように本人でないと確認できないことが多くあります。あまり日数をあけずご本人が相談に来られるようにしてください。

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Q5.自分が飲んでいる漢方薬で調子が良いので、家族や友人にも飲ませていいですか?

A5.同じ漢方薬がピッタリあうとは限りません。

 漢方では、同じ病気・症状の悩みをもつ人でも、個人個人それぞれの病因や体質が違えば異なる漢方薬を処方します。ですから、あなたがすすめたい人が自分と同じ病気や症状だからといって、同じ漢方薬がピッタリあうとは限りません。

 安易に自分のお薬をその方に飲ませるとかえって体調を損ねることもあります。その漢方薬を飲ませても良いかどうか、必ず専門家に聞いてください。

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Q6.なぜ漢方薬の服用は食前または食間なのですか?食後に服用してもいいですか?

A6.吸収の良い時間を選んで食前や食間の空腹時に服用します。

 漢方薬は、吸収の良い時間を選んで食前や食間の空腹時に服用します。また生薬のもつ香りも薬効の1つの要素になるので、香りに敏感な空腹時の服用が効果を上げることにもなります。

 ただ、まれに胃腸がとても敏感な方の場合に、空腹時の服用では胃腸の違和感を感じる方もいます。こうした場合には食後に飲んで下さい。

 効果のことを考えれば空腹時の服用が良いのですが、うっかり飲み忘れたりする方もいます。この場合にも食後に飲んでもかまいません。

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Q7.カゼの初期には葛根湯(かっこんとう)が良いのですか?

A7.万能に使えるわけではないと理解するとよいでしょう。

 カゼのひきはじめの時に、葛根湯を飲んでよくなったという人は多いと思います。葛根湯は、からだを温めて発汗を促します。確かにカゼのひきはじめで強い悪寒があり、発熱しても汗がでない人にはよく効く薬です。

 でも、同じカゼのひきはじめの時に全員が同じ症状を訴えるわけではありません。中には、悪寒はそれほど強くないけれど、熱が高く汗をかいたり喉の痛みを訴える人もいます。

 漢方では、こうした微妙な症状の違いを診て適応する漢方薬を決定します。カゼは大きく分けると、冷えの病邪によるカゼと熱の病邪によるカゼがあります。

 葛根湯はからだを温める作用をもつので、冷えによる強い悪寒のカゼを治します。冷えとは逆に、熱による高熱や喉の痛みなど生じるカゼに、葛根湯では治りません。

 この熱タイプのカゼには、熱を冷ます作用をもつ天津感冒片(てんしんかんぼうへん)という漢方薬を使います。ですから、カゼの初期には葛根湯が適応するタイプがあるものの、万能に使えるわけではないと理解するとよいでしょう。

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Q8.漢方薬の剤型はどんなものがあるの?

A8.漢方薬の剤型(どんな種類のかたち)について、主だったものを紹介します。

[湯剤(煎剤)]
 煎じ薬と呼ばれる草や木の根などを乾燥させて刻んだ薬物を、水や酒に浸し一定時間煎じた後に、残りカスを除いて煎汁を服用するもの。一番自然に近いもので効果も良いですが、煎じるのに手間がかかります。中には飲みにくい味のものもあります。保存・携帯にはやや不便です。

[散剤]
 乾燥させた薬物を粉末にして混合したもの。煎じる手間はいらないが、一度に大量には服用できない。

[丸剤]
 粉末にした薬物を蜂蜜などで練って丸くしたもの。大きさもいろいろで、大きいものは1丸1丸、蝋(ろう)で包んであり、服用時には蝋を割って飲む。体積が小さいので服用・携帯・保存に便利であり、よく用いられる剤型です。

[エキス剤]
 草や木の根などを煎じて得た薬物のエキスを、デンプン・乳糖などに吸着させて飲みやすくしたものです。煎じる手間も無く、粉末より多くの生薬を一度に服用できます。現在では漢方薬というと、このエキス剤が非常に多く用いられています。さらにエキス剤は形によって、錠剤・顆粒・細粒・丸薬・カプセルなどに分類されます。

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Q9.妊娠しても漢方薬を飲んでいいですか?

A9.妊婦さんの健康維持のために服用させるものもあります。

 また、妊婦さんの「つわり」を軽くしてくれるお薬もあります。

 しかし、生薬の中には妊婦さんに使用禁止や慎重を要するものがあります。そうした生薬が配合された漢方薬を妊婦さんが知らずに服用していると、流産を促される可能性があります。

 ですから、妊婦さんで何かの漢方薬を服用している場合には、あなたの服用されているお薬が大丈夫なものか、必ず漢方専門の医師・薬剤師に相談してから服用して下さい。

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Q10.漢方薬って高そうだけど、予算はどのくらい?

A10.比較的よく用いる漢方薬は1つの処方で1日分あたり150円〜です。

 漢方薬は、慢性病の体質改善などでは1ヶ月単位での購入になることが多いため、漢方薬は高いというイメージがあるのではないかと思います。しかし、そうした漢方薬でも1日分で計算すると数百円で、市販のカゼ薬などと比べても決して高いものではありません。当店で比較的よく用いる漢方薬は、1つの処方で1日分あたり150円〜です。

 あくまで予算の目安ですが、例えば、血虚(血液不足)による諸症状の治療と体質改善に、婦人病などでよく用いる「婦宝当帰膠」(ふほうとうきこう)は、1瓶5607円(表示の服用量で37日分)、1日分あたり152円です。また病状や体質によって複数の漢方薬を併用する場合もあります。2種類の処方では1か月分で9000円くらいから(1日あたり約300円〜)になります。

 また漢方薬には、長く服用するお薬の他に、カゼなどの急性病に3日分くらいの短い日数で飲むものも多くあり、こうしたお薬では1日分から購入できるものもあります。慢性病の体質改善のお薬においても2週間分くらいの単位から購入できるものもあります。

 このように漢方薬の内容は、慢性病(体質改善)か急性病(カゼなど)か、また病状の程度や体質によって違ってきます。お薬の種類も多く値段も様々ですので、予算は一律いくらですとはなかなか言えません。

 ただ同じ漢方薬でも、胃腸がとても弱い方など人や病気の状態によっては少ない量から飲んでもらうこともあります。こうした場合にも1日あたりのお薬代も変わってきますので、相談の際には予算のこともどうぞ遠慮なく聞いて下さい。

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Q11.ハトムギの入った健康茶を飲んでいますが、これも漢方薬ですか?

A11.ハトムギも漢方処方に使う生薬の1つです。

 でも、ハトムギを単独で使うものや、例えばハトムギ・ドクダミ・ゲンノショウコなど漢方の方剤学にない組み合わせは、漢方薬とはいわず、「民間薬」といいます。

 漢方処方は、「証」(しょう)といわれるそれぞれの病気の本質を見定めて、バランスを崩した体の違いにあわせて生薬の配合の決まりを定めたものです。服用の対象が明確な漢方処方は効力が大きい反面、証の見定めを間違えてその人に合わない処方を飲んでしまうと体調を崩したりして副作用がでることもあります。

 一方、民間薬は、生薬の配合の決まりはありません。また効力の強い生薬も使っていませんので、効果は少ないものの、誰が飲んでもそれほど副作用はありません。

 ですから、民間薬の健康茶に過大な効果を期待することはできませんが、健康な方がお茶代わりに飲んでいれば、成人病などの予防の1つにはなると思います。

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