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◎頻尿〜夜中に何度もトイレに行く 男性 50代後半
【悩み】
50歳になってから頻尿となり、特に夜間尿を改善したい。尿の色は透明。毎日夜中に3〜4回トイレに行く。毎晩の夜間尿のため、眠りも浅く不眠気味。手足や腰の冷えも改善したい。元々に寒がりだが、40歳過ぎから体の冷えを強く感じるようになり、夏の冷房が苦手。その他、疲れやすい・顔色が青白い・肩こりなど。病歴として、20代の頃にストレス・飲酒により、十二指腸潰瘍を繰り返していた。
【お薬】
@からだを温め、胃腸を強化し、尿の排泄と深く関わる「腎」を強化する薬
A血行を改善する薬
以上2種類 1ヶ月分 約1万7千円
【経過】
1ヵ月後、夜中のトイレは1〜2回くらいに減ってきた。体力が少しついてきて疲れにくくなる。顔色もよくなってきた。
3ヵ月後、夜中のトイレは0〜1回と減った。お陰様でよく眠れるようになりました。体の冷えもあまり感じなくなり、本当に体調が良いですと喜んで頂きました。これから寒い冬を迎えるので、良い体調の維持するために、引き続きお薬を服用して頂いています。
★メモ帳
中医学の考えでは、「腎」は尿を生成し、膀胱に対して「尿を出す・止める」という指令を出しています。また、腎には体内の水分代謝をコントロールする役割もあります。腎の機能は、加齢ともに自然と低下します。女性は更年期を迎えるころ、男性は初老のころから腎が弱くなり始めるため、頻尿・尿漏れなどのトラブルが起きやすくなります。
また、胃腸の働きが弱いと、栄養不足から膀胱や腎の機能が低下するだけでなく、 食物から熱エネルギーを作れないので体が冷えます。体が冷える体質の人は、水分の代謝が悪くなるので、頻尿・尿漏れを起こしやすくなります。
今回は、胃腸を強化してエネルギーを補い、全身の血行を改善して体を温めながら、 腎を強化して尿の排泄をちゃんとコントロールすることで改善しました。
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◎耳鳴り 女性 50代
【悩み】
3ヶ月前から耳鳴り。耳鼻科にかかってお薬を処方してもらっているが、なかなか良くならないと来店。1ヶ月前から耳鳴りが以前よりも気になるようになったので、少しでも良くなりたいと相談される。
「全身症状」
手足が冷える・夜間尿・寝つきが悪い・眠りが浅い・頑固な肩こり、首も凝って痛い・胃腸が弱く少食・ゲップやガスがよく出るなど。その他、婦人科で更年期障害の女性ホルモン補充療法を受けてホルモン剤を服用中。
【お薬】
@老化症状やホルモン系と深い関わりを持つ「腎」の働きを補い、精神・神経の興奮を抑えるお薬。「腎は耳に開竅(かいきょう)する」と言われ、耳と関係の深い臓腑です。
A血流を改善するお薬
以上2種類 1ヶ月分 約1万3千円
【経過】
服用から4〜5日後に、首の痛みがとても楽になって体調が良い。耳鳴りも少し軽くなったような気がしますとお電話を頂きました。
2週間後、耳鳴りは軽くはなったが依然としてある。ただ、夕方〜夜は大分よくなったので眠ることに支障はない。肩こりや首の痛みが無くなった。 夜トイレに行く回数も以前は3回くらいが1回になった。
1ヵ月後、耳鳴りはまだあるものの、だいぶ軽くなって気にならなくなった。 今後の症状の軽減と予防のために、同じ処方を継続。 それとともに、更年期症状の改善と予防のために、B女性ホルモンのバランスを整える「腎」の働きを強化し、自律神経に関わる「肝」の血液を増やして体を温めるお薬を追加する。
2ヵ月後、耳鳴りは残るものの、もうそれほど気にならない。耳鳴りでの@のお薬を休薬する。
現在は、更年期を軽やかに過ごすための「補腎薬」(ほじんやく)と血流を改善する薬の2種類で継続していただいています。
★メモ帳
中医学では、「耳は、清らかな陽気が体内を上昇するときに通過する穴」と考えられていて、体内の陽気が十分に満ちている状態であれば、耳の働きも安定しやすくなります。
ところが、老化や疲労によって陽気が不足したり、ストレスで陽気の通りが悪くなったりすると耳の働きにも影響してさまざまなトラブルが現れます。耳鳴りや聴力減退といった耳のトラブルは、単に耳の問題だけでなく、疲労・老化・ストレスといったさまざまな体の不調を知らせるサインでもあります。
その原因を考えて根本的な体質を見直して健やかな耳の状態を保ちましょう。
1、ストレスによるタイプ(急性の初期症状)・・・キィーンと強い高音の耳鳴り、偏頭痛、不安感、怒りっぽい、突発性難聴など
■養生・・・ストレスを発散する役割の「肝」を静め、ストレスを発散させましょう。
■おススメ食材・・・菊花茶、セロリ、トマトなど
2、水分代謝や血行が悪いタイプ・・・耳鳴り、聴力減退、耳の閉塞感、回転性のめまい、肥満、むくみやすいなど
■養生・・・余分な水分を取り除き、血行も良くしましょう。
■おススメ食材・・・ねぎ、はすの葉、はと麦など
3、疲労・体力不足によるタイプ・・・疲れると耳鳴りや聴力減退が強くなる、立ちくらみ、倦怠感、食欲不振、軟便、顔色につやが無いなど
■養生・・・しっかり栄養を補えるように、胃腸の働きをよくする食材や体力をつける食材を多く摂りましょう。
■おススメ食材・・・大豆製品(豆腐・湯葉など)、いんげん豆、そら豆、お米など
4、老化に伴うタイプ・・・夜間の耳鳴り、聴力の減退、めまい、腰痛、物忘れ、慢性化(低音の耳鳴りが続くなど)
■養生・・・誰にでもおこる老化が原因、あまり気にせずリラックス。耳と関係の深い「腎」を養うことで、耳鳴りだけでなくさまざまな老化現象への対応ができます。
■おススメ食材・・・くるみ、松の実、クコの実、ごま、黒豆、山芋、豚マメなど
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◎ドライアイ 目の奥が痛い 女性 60代
【悩み】
以前より、目が乾くドライアイに悩んでいる。白内障にもかかっている。3月に入ってからここ2週間、目の乾燥感が強くなり、目の奥が痛くなることがある。
「全身症状」
から咳が続く、口や喉が渇く、イライラ、慢性的な腰痛・関節痛、 むくみやすい、血圧が高いなど。
【お薬】
@目に栄養を与える枸杞子(くこし)・熱を冷まして目をスッキリさせる菊花(きくか)を合わせ、目の健康に関わる「肝」・「腎」の働きを補い、目に潤いを与える薬。
A血行を良くする薬
B目をスッキリさせる菊花のハーブティー(健康食品)
以上 3種類 1ヶ月分 約1万5千円
【経過】
2週間後、この薬とっても良く効きますね!とお電話をいただきました。お陰様で目の乾燥感と目の奥の痛みも軽くなってきて、ずいぶんと楽になりました。このお薬を飲んでから目の調子が良いのでしばらく続けたいと話され、現在も服用して頂いています。
★メモ帳
目を潤すものには、血と陰液(からだに有益な体液)があります。慢性的なドライアイでは、目を潤す物質が不足していると考えられます。
中医学では、「肝は目につながる」と言われ、目は五臓の中でも「肝」と深いつながりがあると考えます。肝の血が十分蓄えられていれば、必要な栄養や潤いがいきわたり目もよく見えます。過労や老化などで肝の働きが低下したり、肝の血が不足すると、眼精疲労や目のかすみ、ドライアイなどの症状が現れます。
また、潤すと言えば体液や水分代謝の中心となるのは「腎」の働きです。加齢にともなって腎の働きが低下すると、体液の不足により、口の渇きやのどの乾燥・ドライアイなどが見られます。
肝と腎の働きを同時に強化して、目に充分な潤いを補う薬として、「杞菊地黄丸」(こぎくじおうがん)がよく使われます。
目にトラブルを感じたら、肝と目にいい食材や、潤いを与える食材を摂りましょう。クコの実・あさり・はまぐり・人参・ひじき・レバー・小松菜・なつめ・菊花など。目をスッキリさせる菊花はお茶にして楽しみましょう。菊花は高ぶった気持ちも静めてくれます。
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◎心とからだの疲れ〜更年期症状 女性 50代前半
【悩み】
体が重だるい・むくみ(体重を減らしたい)
更年期のせいか体力・やる気ともにない。
落ち込む気分がある。
体の不調は、19年前の出産後から感じはじめた。
その後、不妊治療を受けてホルモン剤の服用歴あり、その頃から体重が増加。
「全身症状」
慢性の疲労・貧血・めまい・立ちくらみ・胃腸が弱く胃もたれしやすい
イライラ・憂うつ・不眠・不安感・ゲップやガスがよく出る
足腰がだるい・手足や腰の冷え・顔色青白い・低体温
肩こり・頭痛・ストレスで食欲旺盛、間食よく摂るなど
【お薬】
@胃腸の働きを強化して、むくみなど水分代謝を改善するもの
A自律神経系の「肝」とホルモン系の「腎」の働きを強化するもの
B「胃腸」・「肺」・「腎」を強化して、体を温めながら体力をつけるもの
C血行を改善するもの
以上4種類 1ヶ月分 約2万6千円
【経過】
2週間後、体の重いだるさがだいぶ改善してきた。
1ヵ月後、顔色が良くなった。目の下のクマも目立たなくなる。本人も冷えはあるが血行が良くなった感じがする、体力が少しずつ回復してきたせいか、家事など日常生活も何とかこなしていますと話す。過度の食欲も無くなり、間食も減った。
■処方を一部変更して継続。
@体のエネルギーと血液を補うもの
A自律神経系の「肝」の血を補い、ホルモン系の「腎」の働きを強化するもの
B体を温め、血行とむくみを改善するもの
以上3種類 1ヶ月分 約2万2千円
3ヵ月後、来店の度に顔色が良くなる。気分は良く体調も良好である。「体力がついた事で気持ちにも少し余裕ができたと思います。お陰様で体も心も楽になって本当に助かりました。」と話される。
その後も、体力アップと更年期障害の予防を目的に、お薬を調整しながら継続して頂いています。
★メモ帳
更年期(45歳くらい〜55歳くらい)は、卵巣の働きが衰えることにより、女性らしさを保つエストロゲンという女性ホルモンが減ってきます。また、女性が更年期にかかる時期は、ホルモンの変化に加え、家庭や職場でもいろいろな問題を抱えやすい頃です。そうしたストレスによっても心身のバランスが乱れてしまいます。こうした事によって引き起こされる体や心の不快感が更年期の症状です。
この方は、最初の出産後から体調の悪化を感じています。出産で体力を消耗したにも関わらず、産後に十分な休養を取れなかったために、体の気(エネルギー)と血液が不足した体質になった事が引き金になっています。
更に、その後の不妊治療でホルモン剤を使っているように、ホルモンの分泌に関わる内臓の働きが弱い体質もあります。気血は不足し、ホルモンの分泌や調節がうまく出来ない体質のまま、更年期になれば一層体調が悪くなるのも無理ありません。体調の回復には、消耗した気血を補い、血行や水分代謝を改善し、ホルモンバランスを整えることが必要です。
*中医学講師・包海燕先生による更年期症状(女性ホルモンと漢方)のお話はこちら。 ぜひ読んでみて下さい。
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◎偏頭痛・生理痛〜おめでたいお知らせ
女性30代前半、既婚(子供なし)、パソコンでの事務職
【悩み】
妊娠を希望しているので、できる事から体質改善をしたい。気になる症状は、慢性的な偏頭痛と生理痛。市販の鎮痛薬が手放せず、月に4回くらい服用する。
偏頭痛は、緊張から解放された土曜日や日曜日、昼寝をした後、日中暑い中を歩いた時などに起こりやすい。めまいを伴い倒れたこともあり、心配になって脳のMRIなど精密検査を受けたが異常なし。
生理痛は、生理前・前半にきつい痛みがある。経血にレバーのような血塊がでる。経血量が少なく、経期は3日と短め。婦人科での検診は異常なし(子宮筋腫・子宮内膜症など無し)。
その他の症状、体力がない、朝起きづらい、手足の冷え、目が疲れる、目の下がピクピク痙攣する、髪が最近パサつく、数年前からふくらはぎの静脈が目立つようになった。顔色白っぽい、むくみやすい、足がつりやすいなど。
【お薬】
@血液とエネルギーを補う薬
A血行を改善する薬
以上2種類 1ヶ月分 約1万1千円
B肝の働きを助け、ストレスを発散する薬・・・ストレスの多い時に併用。
約3千円
【経過】
1ヵ月後、偏頭痛が月に2回くらいに減ってきた。生理痛も今回は無かった。ふくらはぎの静脈も目立たなくなってきた。服用してから肌の調子も良くなった。
2ヵ月後、偏頭痛は月に1〜2回くらい。経血のレバーのような塊が無くなってきた。経血も増えてきて経期も3日より長くなってきた。足がつることもなくなる。
3ヵ月後、頭痛も減り、市販の鎮痛薬も月に1回くらいの服用となる。生理痛もほとんど無くなる。
4ヵ月後、鎮痛薬は使わなくなった。体調や基礎体温表をチェックしながら、必要に応じて処方を調整。
6ヵ月後、妊娠しました!と連絡あり。流産の予防に、安胎(あんたい)薬と呼ばれる漢方薬や、妊婦さんのミネラル・栄養補給にカキエキスのオイスターなど使ってもらう。
その後、出産の予定日を迎え、無事に元気な赤ちゃんを出産されました。「自然妊娠できたのも、漢方で体質改善ができたおかげと思います。本当にありがとうございました。」と喜んでいただけました。妊娠中にきちんと栄養補給をされていたこともあって、赤ちゃんの肌もスベスベでとてもきれいでした。
その後、産後の養生として、出産で消耗した母体の回復に、体のエネルギーと血液を補う漢方薬を続けて服用して頂いています。本当におめでとうございました!
★メモ帳
慢性的な頭痛の原因の多くに、体に必要なものが不足している体質があります。体の血液や気(エネルギー)が不足して、頭部に栄養を送れないと痛みが発生します。こうした気血の不足や、あるいは冷たい風に当たったり、湿気の影響などを受けて、頭部の気血の流れが悪くなると、きつい痛みを生じます。
この方の場合、からだの血液や気(エネルギー)不足による血行不良の体質がみられました。人の活動を支えるのに、血液不足の体質では少ない血液で多くの仕事をしなければなりません。すると、血液は汚れてドロドロになりやすく、血行不良の体質を作ってしまいます。頭部に栄養を送れず、気血の流れも悪くなり、頭痛を生じます。
子宮についても、気血が不足すれば十分な栄養が与えられません。さらに血行が悪ければ掃除もできないので子宮の中はススだらけと同じです。うっ血した内膜はレバー状の塊を生じて体外に出す際にきつい痛みになります。こうした体質では、赤ちゃんが喜ぶお部屋作りができません。
体に必要な血液や気(エネルギー)を十分に補いながら、血行を良くする体質改善することで、頭痛・生理痛などの改善だけでなく、妊娠しやすい体づくりにもつながります。
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◎足の裏のほてり・不眠 男性 70代
【悩み】
以前から足の裏がほてり、半年前から寝つきが悪い日があり、少々不眠ぎみである。日によって寝付きが良い日もあるのだが、足のほてりだけはなくならない。慢性的な肩こりにも悩む。その他、抜け毛・白髪が多い、排尿障害など。
【お薬】
相談の結果、体の潤い不足と血行不良の体質がみられました。
@体に潤いを与える生薬と、心を安らかにする生薬が配合された*「補腎薬」(ほじんやく)
* 「補腎薬」(ほじんやく)・・・老化症状に関わる「腎」系の内臓の働きを補い、 足腰のだるさ・痛み、頻尿あるいは尿が出にくい、目や耳の衰え、物忘れ、白髪・抜け毛など、様々な老化症状の予防・改善に用いる薬のこと。補腎薬にはいろいろなタイプがあるので、体質・症状などに合わせて適切なものを選びます。
A血行を改善するお薬
以上2種類をそれぞれ1ヶ月分、合計で約1万2千円
【経過】
1週間後、「お陰様でお薬を飲み始めてから、以前より一層気持ちよく眠れています。」と 御礼の言葉を頂きました。不眠症状の程度もそれほど重くないこともあると思いますが、
早めに良い経過を聞けてうれしかったです。
2週間後〜1ヵ月後、「足の裏のほてりは、あまり感じなくなって来ました。肩こりも楽になってきたので、血行もよくなったのでしょうね。良い体調の維持に、引き続き漢方薬を続けたいと思います。」と話されました。その後も継続して服用して頂いています。
★メモ帳
乾燥した季節には火事が起こりやすいように、人の体も潤いが不足すると体がオーバーヒートして熱がこもりやすくなります。すると、手のひら・足の裏・胸(心臓)などにほてりを生じます。
また、漢方では「心」(しん)は精神活動に関わる内臓としているため、心に熱がこもると気持ちも落ち着かず、寝つきが悪くなったりします。このような場合、体に潤いを与えてこもった熱をクールダウンします。そして、「心」を養う潤いや血液を補うことで、気持ちを落ち着かせて寝つきを改善します。(ただ、潤いが必要と言って水分補給をどんどんすれば良い意味ではありません。かえって水分代謝が悪くなることもあります。)
今回のお客様は70代と年配の方で、ほてり・不眠の他に、排尿の問題や白髪などの老化症状もありました。歳をとると様々な老化症状が現れてくるのは自然なことですが、本人にとってはつらい症状もあります。
漢方では、老化症状の改善・予防には「補腎薬」をよく使いますが、補腎薬のタイプは大きく分けて以下の2つのタイプがあります。どちらのタイプも腎系の内臓の働きを強化するのは同じですが、温める性質か、潤す性質かの違いがあります。
@体を温める力を強化するタイプ・・・老化症状+手足や腰の冷えを感じる方に適しています。
A体の潤いを補うタイプ・・・体の潤いが不足して手足のほてりやのぼせなどを感じる方に適しています。(今回の方はこちらです。)
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◎子どもの頭痛 小学2年生 女子
【悩み】
小学校に入学後1年間、頭痛が慢性化して悩んでいる。先週、吐き気を伴う激しい頭痛があり、病院で頭部・脳の検査を受けたが異常は見られなかった。お医者さんからはストレスが原因でないかと言われる。たびたび起こる頭痛に学校生活にも支障をきたしているので何とかしてあげたい。漢方で何か良い改善方法がないかと、お母様が本人を連れて来店。
■頭痛は、前頭部と後頭部に多く、締めつけられるような痛みである。日中に痛むことが多く、疲れると頭痛がよくおきる。季節の影響は分からない。
■全身症状
・手足が冷たい。体温が35℃代の時もある。
・首が痛い・・・幼稚園の頃から、車に乗ると首が痛いと訴えて、車酔いしやすい。
・頭痛を訴えることから、カゼにかかりやすくなった。
・飲食の習慣では、冷たい氷やアイスが大好きでよく食べる。
・食事中にも冷たいお茶をよく飲む。
・学校生活でのストレスはそれほど感じない。ただ、学校で勉強や運動をしているうちに頭痛が生じるので、本人もそれがつらい。
*相談の時間が進むに連れて、疲れてきたのか体や頭を支えているのが辛そうでダラリとしてきた。体型もやせ型で筋力が弱いように見える。
【お薬】
@胃腸を強化して消化吸収力をアップして、体のエネルギーを増し筋力をつけるお薬。
・・・体質改善、45日分で約4,800円。
A頭部の気の巡りや血行を改善して頭痛を軽減するお薬。
・・・痛みがきつい頭痛の時に、対処的にとん服する。6日分で約1,200円。
*そして、必ず守っていただく大切な養生として、胃腸をこれ以上冷さないように、冷たい氷・アイス・お茶など、お腹を冷すものを与えないようにお願いしました。
【経過】
1週間後、頭痛の回数が減ってきた。痛みもそれほど強くはないようなので、頭痛用のとん服薬を使う必要もなさそうですと話されました。本人もお薬を飲むと調子が良いようで、自ら進んでお薬をちょうだいと言ってくるそうです。
2週間後、頭痛の回数は更に減った。胃腸を強化する薬のみ継続して服用。
1ヵ月後、頭痛を訴えなくなった。おかげさまで学校でも元気にしています。本人もお薬を飲んでから頭痛がしなくなったので、毎日のお守りとしてちゃんとお薬を服用していましたと、嬉しい経過を聞けました。
その後、体質改善のお薬の服用についてのアドバイスと、これからも胃腸をいたわるようにお伝えしました。
★メモ帳
頭痛にどうして漢方の胃腸薬?と思うかもしれません。頭痛には原因別にいろいろなタイプの頭痛がありますが、その1つに、頭がちゃんと働くためのエネルギー不足で生じる頭痛のタイプがあります。
健康な胃腸は、飲食物から栄養分を吸収し、気(エネルギーのこと)や血液に変えて頭部に昇らせています。ところが、冷たいものの飲み過ぎ・摂り過ぎで胃腸を冷して消化吸収する働きが低下すると栄養を吸収できず気血を作ることが出来なくなります。
こうして上昇する気血が不足すると、頭は滋養を失って痛みが起こります。エネルギー不足での頭痛では、「疲れる(エネルギーを消耗する)と痛みが現れやすい」という特徴があります。また、冷えによる痛みの特徴は、締め付けられるような痛みです。そして胃腸の働きが低下して体に余分な水分がたまると頭痛が長引く特徴があります。
胃腸が作り出すエネルギーは熱エネルギーでもあるので、胃腸を冷してエネルギーが作れないと、体が冷えてひどくなると低体温にもなります。体は疲れやすくなり、抵抗力もなくなるのでカゼなど病気にかかりやすくなります。また、筋肉を作るための栄養も不足するので、筋力の弱い体になります。このお子さんの場合には、胃腸を冷す飲食の習慣とともに、エネルギー(気)不足の症状がよく現れていましたので、その習慣を改めて胃腸をいたわるとともに、働きを強化する漢方薬を使いました。
★おススメコラム・パンダの漢方バックナンバー
C冷蔵庫に「ただいまぁー!」・・・お子さんのお腹を冷してはいけないお話です。
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◎めまい〜更年期症候群 女性 50代前半
【悩み】 2ヶ月前から、めまいに悩んでいる。症状を生じたその当時は過労と心労があった。体が疲れやすく、疲れるとめまいが起こりやすい。疲れ目、目が乾きやすくショボショボする(細かい作業の仕事でよく目を使う)。更年期のせいなのか、ほてりやホットフラッシュの熱感を時々感じる。憂鬱な気分や不安感・イライラしやすい。
その他、慢性的な肩こりと頭痛。足の静脈瘤が目立つ。手のしびれ。耳鳴り。腰がだるい。背中の筋肉が突っ張る。肌がカサカサする。口が渇く。寝つきが悪く、睡眠中によく夢を見る。月経は半年前から無い月があったりして乱れているが、まだ終ってはいない。血圧が少し高く、血圧を下げる新薬を服用中である。
【お薬】
@肝と腎の働きを強化して体に潤いを与えるお薬。
A血行を改善するお薬
B血液を補い、ストレスを発散するお薬。(初回のみ)
以上3種類 1ヶ月分 約1万7千円
【経過】 1ヵ月後、めまいは疲れたときに生じるくらいに減ってきた。憂うつな気分も減り、あまりイライラしなくなった。目の疲れはまだある。肩こりや頭痛は少し軽くなってきた。【お薬】Bのお薬を、C心と肺を養い体にエネルギーと潤いを与えるお薬に変更して継続。
3ヵ月後、めまいはほとんど起こらなくなった。体の疲れもあまり感じなくなった。ほてり・ホットフラッシュも軽減。口の乾きなし。お通じもよい。目の疲れも以前より楽になり、体調も落ち着いてきた。
「お陰様でめまいもなくなり、だんだん元気が出てきました。細かい仕事は目が疲れるけれど、以前よりはずいぶん楽になったし、肩こりや頭痛もないので本当に助かっています。」と話されました。その後は過労など無理をしないように注意をしてもらい、経過をみながらお薬を調整して服用していただいています。
★メモ帳
漢方の古い医学書には、女性は7の倍数の年齢で体の変化が訪れると書かれています。女性は35歳から内臓が衰えはじめて老化が始まり、体のエネルギーや血液の少なさが目立つようになります。すると、体が疲れやすくなり、肌もカサカサと乾燥するようになり、シミやシワが現れ、目も疲れやすくなります。そして42歳から老化が加速し、49歳前後で閉経するとされています。45歳〜50歳代の閉経をはさむ前後10年間は、女性ホルモンの低下により、更年期特有の症状が出やすい年代です。
漢方では、「腎」が性ホルモン系の働きに密接に関わるとしているので、 ホルモンの低下による更年期の症状の対策と予防には、腎の働きを強化します。また、この年代では気の巡りが悪くなりやすく、イライラや憂うつなど心の不調を起こしやすいので、こうした症状を伴う場合には気の流れをよくしてストレスを発散するお薬なども使います。
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◎アトピー性皮膚炎 10年以上 女性 20代
【悩み】 10年以上前からのアトピー性皮膚炎で悩んでいる。皮膚科に通院して5〜6年経過。抗アレルギー剤・抗生物質の内服、ステロイドの外用薬を使ったが改善しない。ステロイドなど新薬からはなれて、漢方薬で治したいと来店。
皮膚は乾燥し、顔が赤黒い、ひきつる感じもあり、痒い部分を引っ掻くとジュクジュクした液がでる時がある。顔・頭・首・背中・肘の表裏・足腰などほぼ全身に痒みを感じ、引っ掻いた傷痕が多く残る。痒みは、寝ている時や体が温かくなると悪くなる。そのほか、気温の変化が激しい時に皮膚が粉を吹いたり、ストレスにより症状が悪くなる。ハウスダストのアレルギーあり、子どもの頃から鼻炎でよく鼻づまりをおこす。
全身症状では、足の冷え・偏頭痛・喉が渇く・軟便気味・ストレス多い・生理周期が早くなったり遅れたりする・痒みが気になり不眠気味などがある。
【お薬】 まず皮膚の痒み・赤みなどの症状をやわらげる対症療法からはじめ、症状が落ち着いてきたら、皮膚・肌を丈夫にする体質改善へ切り替えます。
@対症療法:(初回来店時)
体の余分な熱や水分を取り除くもの・肺を潤して熱を冷ますもの・解毒作用・ストレスを発散させる作用のものなど、4〜5種類を服用。 (1ヶ月分 18,000〜22,000円)
A体質改善:(3ヶ月目〜現在も服用中)
肺・胃腸・腎の働きを強くするもの・ビタミンとフラボノイド類を豊富に含む沙棘(サージ:グミ科の植物)の健康食品など、3〜4種類を服用。(1ヶ月分16,000円〜20,000円)
その他、スキンケアとして保湿作用や炎症を抑える漢方生薬を成分としたクリームを外用として使う。(1本 3,150円)
症状を誘発・悪化させる食生活・睡眠不足・ストレスを避けるようにアドバイスする。
【経過】 最初の2〜3ヶ月間は、漢方薬の服用と同時に、ステロイド外用薬をやめたこともあり、症状が良くなったり悪くなったりを繰りかえしたが、来店のたびに顔の赤みが減り、痒みも軽くなってきていた。顔の引きつり感もなくなる。体の肌が少しシットリしてきた感じがするが、顔や頭などは時に粉を吹いたりして乾燥感がまだある。生理周期は正常になってきた。この頃から症状をやわらげる薬を徐々に減らし、皮膚・肌に潤いと栄養を与える体質改善の薬を加えはじめた。
4ヵ月後、皮膚・肌が全身的に潤ってシットリとしてきたのがはっきり自覚できる。見るからに肌にキメが整ってきており、顔の赤みもかなり減り、普通の顔色に近くなってきた。痒い部分もところどころとなる。痒みをやわらげる薬を時々使いながら、体質改善の薬を中心に服用を継続。
7ヵ月後、顔から赤みは消えて正常に近い肌色になった。皮膚・肌は更にキメが細かくなって良い状態。「お陰様で以前とはまるで違う良い肌になりました。こんなに変わるなんて本当にビックリしています。」と喜んで話されました。痒みは時々背中に感じる程度。
現在も体質改善の薬は継続していて、肌の状態も更に良くなっています。最近では「肌の調子が良いことも嬉しいですが、いつも寒い時期には鼻づまりなど鼻炎に悩まされるのに今年は全くでないんです。これも漢方のおかげですね。」と喜んでいただいています。
★メモ帳
アトピー性皮膚炎の治療では、痒みや赤みなど炎症などを起こしている時には、先ず症状を誘発・悪化させる原因を取り除くお薬を使いますが、症状が落ち着いたからといって治療が終るわけではありません。『肌は内臓の鏡』と言わるように、アトピーの根本原因には体質の問題があります。
漢方では、皮膚・肌の状態には「肺」が密接に関わります。更に肺がしっかりと働くための栄養を食物から取り込むのが「胃腸」であり、アレルギーや免疫に関わるのが「腎」です。つまり、皮膚・肌を丈夫にするためには、肺・胃腸・腎などの内臓を強化する必要があります。
このお客様の場合、体質改善で皮膚・肌の状態が良くなったとともに、鼻炎がなくなったのも鼻と関係する肺、そして胃腸・腎が強化されたためです。漢方は問題の症状の部分だけでなく体全体もみるので、全身的に体調が良くなってくることも嬉しいことです。
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◎むくみ、冷え性(低体温) 女性 30代
【悩み】 むくみ(腰から足首までの下半身)と、冷え性に悩んでいる。下半身のむくみは1年中おこり、1日の中では特に夕方・夜にむくみやすい。朝には顔がむくみやすい。10代から冷え性で冬がつらい。
また、低体温で35.8℃くらいの日が4〜5日ある。手足が冷たい・腰痛・肩こり・立ちくらみ・抜け毛・乾燥肌・汗かきやすい・便秘・目の疲れ・生理痛あり・経血に塊がある・子宮筋腫があるなど。
【お薬】
@ 血液とエネルギーを補い、「腎」の働きを強化するお薬。
A 血行を改善するお薬。
B 新陳代謝を高める目的に、柳茶・シベリア人参・スギナなどを配合したハーブティー。
以上3種類 1ヶ月分 約16,000円
【経過】 1ヵ月後、「体調が良くなってきました。体温が上がって36℃以下になる日が無くなりました。」と話されました。冷えが軽くなってきて体調も良いとのこと。むくみも来店時よりは良い。服用をさらに1ヶ月分継続。
2ヵ月後、腰〜足首のむくみはだいぶ改善し、気にならなくなった。冷えは秋になり寒くなったせいか手足が少し冷える程度。体温は低い時でも36.2℃くらいを維持しており、以前のような低体温にはならない。生理痛・肩こりも軽くなった。便秘も改善し毎日お通じがある。
これから寒い冬を迎えるので、冷えから体を守り体調を維持するために服用を継続中です。
★メモ帳
漢方では、熱エネルギーは「腎」(じん、副腎などホルモン系も含む)で生成されると考えます。体の熱源である腎の働きが低下すると、エネルギーが作れず体が冷えます。更に、全身の機能も低下するので、水分の代謝も悪くなりむくみを生じます。
腎の働きの低下は足腰に現れやすいので、足腰の冷えやむくみ・腰痛などの症状を生じます。こうした場合には腎の働きを強化するお薬をよく使います。
腎で作られる熱エネルギーは、胃腸が食物を消化吸収して補充し、血液が熱を全身に運んでいます。
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◎目の疲れ 女性 30代後半
【悩み】 ふだん仕事でよくパソコンを使うせいか、目が疲れやすい。ここ1ヵ月ほど、目の疲れを強く感じ、目がショボショボする。疲れがひどい時は目を閉じて横になりたくなる。点眼薬を点すとその時だけはスッキリするが、疲れ目は改善しない。目の疲れに伴って肩がこり、たまに頭痛がしたり、イライラしたりする。
その他、からだも疲れやすく慢性疲労のよう、立ちくらみ、手足の冷え、髪がパサつく、乾燥肌、生理不順・生理痛など。
【お薬】
@からだの血液とエネルギー(気)を補うお薬。
A滞った血液をサラサラにして血行不良を改善するお薬。
以上2種類を併用で1ヶ月分、約1万円(1日あたり約350円)
【経過】 1ヵ月後、「おかげさまで目の疲れがだいぶ楽になりました。そのせいか肩や首のコリも軽くなって嬉しいです。目だけでなく、からだ全体の疲れも取れて楽になってきた感じがします。」と経過は良好。頭痛やイライラする事も減った。立ちくらみも無い。手足の冷えもそれほど気にならない。同処方で継続。
3ヵ月後、 目の疲れは感じない。パソコンでの仕事量が多い時に少し疲れを感じる程度になる。その他の症状も改善。生理痛は無くなり、生理周期も正常に戻る。
その後も良好な体調の維持を目的に、処方を調整しながら服用を継続中です。
★メモ帳
現代の生活ではパソコンや携帯電話などで目を酷使します。漢方では目を使うことで血液が消耗されると考えます。人のからだが正常な働きをするには十分な血液が必要です。もちろん目の働きも同じです。
長時間、(特に夜間)パソコンで目を酷使すると、血液がどんどん消耗され、血液不足の状態が長く続くと、目に十分な血液(栄養)が行き渡らなくなって正常な働きができなくなります。すると、目がショボショボしたり、乾いたり、かすんだり、大変疲れやすくなります。
脳で血液が不足すれば考えることができずイライラします。さらに血液不足が進めば血行障害を引き起こし、肩・首のコリや頭痛などを生じます。ですから、目の使いすぎで血液を消耗したタイプの疲れ目には、血液を補う婦宝当帰膠(ふほうとうきこう)をよく用います。
また、血液を貯蔵して、浄化し、目をはじめ全身に行き渡らせているのが肝蔵です。漢方では「目と肝」は密接な関係があるとしています。疲れ目・ドライアイなど目のトラブルには、肝臓の負担も軽くしてあげることも大切です。漢方薬では、肝に栄養を与える杞菊地黄丸(こぎくじおうがん)なども症状・体質にあわせてよく用います。
ふだんの養生として、長時間や夜間の目の酷使を避け、こまめに休憩をとる。夜は零時前には就寝する。ニンジン、ひじき、あさり、小松菜、ナツメ、レバー、牡蠣などの目によい食べ物を摂る。目を酷使して目が熱く感じる時には、菊花茶でクールダウンするのがおススメ。 疲れ目を解消するクコの実を一緒に摂るとさらに効果的です。
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◎アトピー性皮膚炎 10年 女性 40代前半
【悩み】 10年前にアトピー性皮膚炎を発症。その後慢性化し、両腕・両足・肩まわりなどのかゆみに悩む。特に冬〜春の季節に症状が悪化する。皮膚はカサカサと乾燥して、つやがない。かゆい部分に赤みや熱感はない。引っ掻き傷が残る。西洋薬のアレルギーの飲み薬とステロイドの塗り薬を症状が出たときに使用していた。
その他、全身症状として、疲れやすい・手足が冷える・食後もたれやすい・便秘・肩こり・生理不順・鎮痛剤を服用するほどの生理痛が毎月ある・貧血の診断を受けたことがあるなど。
【お薬】 慢性期のアトピーの治療には、皮膚炎症を除く対処だけでなく、体質改善のお薬も使います。血液を補い肌を潤して、かゆみを改善するお薬と、血液の流れの滞りを改善するお薬を併用。1ヶ月分 約1万3千円。
【経過】 2週間後、 かゆみはかなり減った。時々ヒザの裏など皮膚の薄い部分がかゆい程度。便秘も改善してきた。今回の生理は周期も正常に近づき、生理痛も軽かった。「漢方は長く飲まないと効かないというイメージがあったので、こんなに早く効果を実感できるなんて意外でした。」と喜んでいただけました。
1ヵ月後、 かゆみはほぼ無くなり、夜寝ている時に少しでる程度。肌がシットリしてきた感じがする。冬から春の時期は毎年疲れていたが、今回は疲れを感じなかった。手足の冷えも改善してきた。ただ、ここ2〜3日便秘気味で、顔に吹き出物が少しでた。
同処方に、通便作用をもつ生薬を数日分加えて継続。
1ヶ月半後、 便秘解消。吹き出物も少なくなったが、春の陽気のせいか乾燥が強くなると、顔がカサつき、からだのかゆみを少し感じる。生理の周期は正常になる。生理痛も楽になって鎮痛剤は必要なかった。同処方に、体に潤いを与える生薬や顔・頭部などの余分な熱を取り去るハーブ茶を加えるなど調整して継続。その後かゆみは落ち着き、現在も体質改善を継続中です。
★メモ帳
慢性期または安定期にあるアトピー性皮膚炎は、皮膚のカサカサ・ゴワゴワ、皮むけ、フケなどや、かゆみのために生じた引っ掻き傷もできています。つまり、皮膚表面にあるべきの皮脂膜を作る力が不足し、皮膚表面の外壁が無いので、
からだは過敏になります。
この段階での治療の目的は、内臓機能などからだの状態を正常に整えて、外壁をうまく作れるようにすること。そのうえで過敏な体質を改善していきます。
漢方薬としては、皮膚に栄養を与え、乾燥状態を改善する当帰飲子・婦宝当帰膠・八仙丸などがよく用いられます。
また慢性期のアトピーには、カサカサタイプの他にも、ストレスタイプ、胃腸虚弱タイプ、冷えタイプなどもあります。タイプによって漢方薬も変わってきますので、専門の薬局・薬店でご相談下さい。
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◎花粉症と湿疹 男性 20代後半
【悩み】 両手・両足・ひざの裏に赤い湿疹が出来てかゆい。アレルギー体質であり、10年前から皮膚の湿疹でのかゆみに悩んでいる。当時からステロイド軟膏を使用しているが、長期使用での副作用も心配なので使わなくてすむ体になりたい。
皮膚は乾燥肌で、日光にあたったり、乾燥した環境で悪化しやすく、アルコールを飲むとかゆくなる。たまに手の指に小さい水泡を生じることがあるが今はでていない。
また、花粉症を3年前から発症。花粉シーズンになると鼻水とくしゃみがひどい。気温の差が大きい日や、急に温度の違う場所に移動した時などにも症状がでやすい。
食欲・食量ともに一般的だが、食べると眠くなる。お通じ1日1回、たまに便秘。
【お薬】
@血熱タイプの湿疹を治療するお薬 1ヶ月分 約9500円。
Aスキンケアに、生薬で作られた薬用保湿クリーム 3150円。
患部の赤み・かゆみが無くなった後、症状と季節にあわせて処方を調整して更に、
B湿疹と花粉症の体質改善に、皮膚・粘膜を強化するお薬1ヶ月分 約6500円を併用。
【経過】 最初の1週間は症状が激しくでた時もあったが、徐々に治まってきた。1ヵ月後、皮膚の赤み・痒みともに軽くなって、ステロイド剤に頼ることもなくなった。引き続き同処方を継続。梅雨時、手の指などにポツポツと小さい水疱を生じたので、体の余分な湿気を取り除くお薬を併用して対処。その後水泡はなくなる。
3ヵ月後、皮膚の赤み。痒みはほとんど現れなくなった。これから秋・冬を迎えるので乾燥や寒さの影響で再発しないように、@のお薬を血液を補って肌を潤すものに変更して乾燥肌を改善する。更に、花粉症の体質改善もかねて、皮膚・粘膜を強化するお薬を併用する。
6ヵ月後、皮膚の状態は落ち着いている。疲れると赤みやかゆみが出る時があるが、症状の程度は軽いので気にならない。来店から9ヵ月後、花粉シーズンに入ったが「去年までこの時季には、くしゃみや鼻水が止まらなかったのに、今年はあんまり出なくてウソみたいです。体質改善でこんなに軽くなるなんて、ちゃんと続けていてホント良かった。」と喜んでいただきました。
このお客様は、その後も体質改善を続けて3年が経ちます。今では湿疹はもちろん、花粉症状もほとんど出なくなって快適に過ごされています。
★メモ帳
皮膚の湿疹と花粉症は、一見関係など無さそうですが、それぞれ皮膚・粘膜というからだの体表部が貧弱であるという共通点があります。皮膚や粘膜が丈夫でないと、乾燥肌に敏感肌、粘膜もボロボロで、急な気温や環境の変化や刺激に弱く、花粉やホコリも体内に侵入しやすくなります。
中医学では、皮膚・粘膜・鼻と関係が深い臓腑は肺であると考えています。肺は、胃腸が食物から取り込んだ栄養を全身に行きわたらせることで、皮膚・粘膜を丈夫にして体表にバリアをはります。
ところが、肺の働きが弱く皮膚・粘膜を栄養できない、あるいは胃腸虚弱で食物から栄養を取り込めないと体の表面のバリア機能が弱ります。すると様々な刺激によって皮膚では湿疹・鼻や目に花粉症の症状などを生じてしまいます。
湿疹の強いかゆみや花粉症で鼻水が止まらないなど、つらい症状が出ている時は対処的に症状を緩和するお薬を使いますが、そうした症状を起こしやすい体質の改善には関係の深い内臓を強化するお薬を使います。体表のバリア機能のアップには肺・胃腸の強化を、そして免疫の調節には腎の働きが関わっているので、アトピー・ぜん息・花粉症などのアレルギー疾患の体質改善には、肺・胃腸とともに腎の強化も大切です。
いろんな花粉症対策をしたけれど効果が今ひとつという方は、弱い内臓を強化する体質改善も考えてみて下さい。
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◎髪のパサつき・貧血の症状 女性 40代前半
【悩み】 髪がパサついて気になる。疲れやすく、立ちくらみなど貧血の症状がある。 目も疲れやすい(事務の仕事でパソコンをよく使う)・手足が冷えやすい。時に頭痛がする。生理痛が毎月ある・生理前にイライラ、肌が荒れて吹き出物が出やすい。子宮筋腫の治療歴あり。
【お薬】
@からだの気(エネルギー)と血液を補う薬
A瘀血(おけつ:血液の滞り)を改善する薬
B気の巡りを整え、ストレスを発散する薬
以上3種類 1ヶ月分 約1万2000円
【経過】 1ヵ月後、「からだが変わってきたのが良く分かります。体調が良くなったせいか、髪も少ししっとりしてきたみたいで、まとめやすくなってきました。」と明るい表情で話されました。体や目の疲れも軽くなった。手足の冷えもそれほど気にならない。頭痛なし。生理痛も今回は軽かった。生理前の肌荒れはだいぶ良くなったが、吹き出物が少し出るとのことで、余分な熱をとるハーブ茶数日分を同処方に加えて継続。
3ヵ月後、髪にツヤがでてきたのがハッキリとわかる。そのほか、生理痛などの悩みの症状も無くなり体調はすこぶる良い。今後も良い体調の維持に服用を続けたいと話されて、現在も処方を調整しながら継続していただいています。
★メモ帳
中医学では、髪は「血余」(けつよ)と呼ばれ、からだで使われる血液の余りが髪を栄養すると考えます。過労や悩み事・睡眠不足・パソコンなどの目の酷使は血液を消耗し、立ちくらみ・手足の冷え・目の疲れ・肩こり・頭痛や生理痛などを引き起こします。髪にまわす血液の余りがなくなると、髪がパサつく・細くなる・抜け毛・白髪などが現れるようになります。
特に女性は、月経・妊娠・出産・授乳などで血液を消耗するので、髪がダメージを受けやすいと言えます。からだの血液や気(エネルギー)が不足すると血液の流れが悪くなります。血液の滞り(とどこおり)は瘀血(おけつ)と呼ばれ、頭痛や生理痛など痛みの症状を引き起こすだけでなく、子宮筋腫・内膜症などの病気の原因にもなります。
今回の方は血液と気の不足に加え、さらに血行不良もある状態でしたので、気血を補うとともに、血行を改善する薬を服用してもらいました。
また、生理の時は普段より血液を消耗するので気の巡りも悪くなります。イライラなど情緒が不安定になりやすく、ストレスが溜れば熱を生じて吹き出物が現れたりします。こうした生理前のトラブルの改善に、気の巡りを整える「肝」の働きを補う薬を加えました。
最後に、髪には血液のほかに、ホルモンの関わりもあります。中医学では、髪をつかさどる臓腑は「腎」(副腎などホルモン系も含む)と考えます。「髪は腎の華」と呼ばれ、腎が衰えるとホルモンの分泌が低下して、白髪・脱毛・薄毛などを生じます。腎のパワーは年齢とともに落ちてくるので、ある程度の年齢になっての白髪や薄毛は自然です。しかし、まだ若いのに白髪が増えるなど年齢に不相応な場合には、腎のパワーが落ちて老化症状が進んでいます。腎の働きを強化する薬を使います。
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◎寒冷ジンマシン 女性 30代後半 既婚
【悩み】 2ヶ月前からのジンマシンに悩み来店。毎日、手首〜腕、足、腹部などに発症し、かゆみを伴う。朝・夕〜夜に発症しやすく、特に寒さや冷えの刺激ですぐ発症する。西洋薬のアレルギー薬を頓服で服用中。その他の自覚症状は、疲れやすく、カゼをひきやすい、汗かきやすい、やや軟便気味、時に頭痛、頭重感、めまい、冷え性で温かい物を好む、時々胃痛を感じる、去年の健康診断で貧血といわれ、時々立ちくらみがする。小児ぜん息の病歴あり、現在も咳がでやすいなど。
【お薬】
@皮膚を温めながら、風邪・寒邪を取り除き、発疹症状を治療するお薬。
A肺・胃腸の働きを補い、衛気(えき)と呼ばれる体表の抵抗力を増すお薬。
以上、2種類をそれぞれ2週間分。(1ヶ月分 約1万5千円)体を冷す飲食・薄着などの生活を避け、体を温める養生をするようアドバイスする。
【経過】 2週間後、じんましんは、2日に1回程度に減ってきた。胃痛・めまい・頭重はなくなった。たまに頭痛。同処方を更に2週間。更に2週間後(来店から1ヶ月後)、ジンマシンは出なくなった。「お陰さまで、全然出なくなりました。ありがとうございました。」と喜んで頂きました。
今度は冷え性と立ちくらみなど貧血様の症状を改善したいと相談されて、現在は、腎を強化し気血を補うお薬と、衛気を増すお薬を併用して服用されています。(1ヶ月分 約1万円) 腎の強化は、抵抗力となる衛気や熱エネルギーとなる陽気を補うので、
寒冷の刺激に負けない体を作り、再発を予防します。
★メモ帳
寒冷ジンマシンの対処療法として、外因である寒冷の刺激を取り除きます。ただし中医学では、外因だけでなく発症しやすい体質の問題(内因)も重視して、寒冷の刺激に負けない体質に改善する治療もします。このケースでの体質の問題は、@衛気不足と、A陽気不足です。
@衛気(えき)不足・・・衛気とは気(エネルギー)の1種で、体表をバリアのように覆い、汗腺の開閉や、体表を温め、外界の刺激から体を守るものです。衛気が不足すると、気温の変化に弱くなり、寒さに対する抵抗力も落ち、カゼをひきやすくなります。
A陽気(ようき)不足・・・陽気は体を温める熱エネルギーになります。腎の働きが弱いと陽気が不足するため、低体温や冷え性などの原因になります。
ですから、寒冷ジンマシンの根本治療として、体表の抵抗力となる衛気を補い、そして腎を強化して体を温める陽気(熱エネルギー)を補います。
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◎生理痛・花粉症の改善〜おめでたいお知らせ 女性 30代前半 既婚
【悩み】 高校生の頃から生理痛と花粉症に悩み、体質改善をしたい。生理前半の痛みで鎮痛剤をよく服用する。生理後にも痛むこともある。5年前に貧血との診断で鉄剤を処方されたが、胃腸の調子が悪くなるだけで改善しなかった。子宮筋腫・子宮内膜症は無い。花粉症にも年中悩み、少しの花粉・ほこりなどでも症状が出やすい。鼻詰まりがして、頭痛を伴うこともある。西洋薬の抗アレルギー薬を服用中。その他、手足の冷え・乾燥肌・唇がカサつく・肩こり・目が疲れる・寝つき悪い・夢をよく見る・軟便気味・食べすぎなどでお腹を壊しやすい。カゼひきやすい。
結婚して5年目になるが、まだ子どもができないことを母親が心配しており、漢方で妊娠しやすい体にと希望している。自分自身は先ず生理痛と花粉症を改善したい。
【お薬】 胃腸虚弱の体質のため、栄養が取り込めずエネルギー(気)や血液を作れません。気血不足から@血行不良になると生理痛・肩こりを生じ、A皮膚・粘膜が栄養不足になると、乾燥肌や敏感肌となり、花粉・気候の変化など外界の刺激に弱くなります。
@胃腸の働きを強化するお薬。
A血液を補い血行を改善するお薬(胃腸の状態が良くなってから服用)
B鼻詰まりを改善するお薬
以上3種類を各1ヶ月分、1万5千円
【経過】 2週間後、鼻づまりは夜にまだ詰まりやすいが日中は無くなってきた。胃腸の状態が良くなり、お通じが軟便気味から正常になったので、血液を補い血行を改善する薬を加える。3ヶ月後、生理痛が軽くなり、鎮痛剤を使わずにすんだ。鼻づまり・鼻水は軽くなった。「体が変わってきたのが、よくわかります。」と話される。処方を調整しながら継続。
6ヵ月後、生理痛は無くなった。花粉症状はまだ時々生じるが、以前に比べて相当に軽くなった。胃腸とともに皮膚・粘膜を強化する薬に変更し、花粉などの刺激に負けないように抵抗力をさらに強化する。7カ月後、生理痛も無く花粉症体質もほぼ改善したので、妊娠しやすい体づくりを目的に、処方を変えてみますかと話していたある日、「妊娠しました!ちょうど6週目に入ったところです。」となんとも嬉しい報告を聞きました。
その後は、貧血の予防とつわりを軽くする目的で、栄養補助食品のカキ肉エキスなどを使いました。経過も順調で、この秋に元気な女の子を出産されました。母子ともに健康で、現在も産後の体力回復に、エネルギーや血液を補う漢方薬やカキ肉エキスなどを服用して頂いています。本当におめでとうございました!
★メモ帳
胃腸虚弱では食物から栄養を取り込めず、血液が作れません。血液が不足すると、手足の冷えをはじめ肌・目・髪・睡眠などに血液不足の症状が現れます。さらに血液の不足は血行不良も生じるので、生理痛や肩こりなども引き起こします。
また胃腸が弱いと肺を栄養できないので、肺経の鼻や皮膚などの粘膜が弱くなって抵抗力が落ちます。すると花粉症やカゼをひきやすい体質になります。
ですから、対処治療で花粉症の鼻詰まりなどを治すだけでなく、根本治療として胃腸を強化し血液を補って血行の改善と皮膚・粘膜の強化することが体質改善になります。
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◎生理前のニキビ(吹き出物)女性 30代前半
【悩み】 生理前になると、顔のアゴの部分に赤いニキビがブツブツできる。腫れて痛みを伴うものもある。腫れが治まっても、暗い色のニキビ痕が残って治りにくい。その他、シミが多く気になる、疲れやすい、慢性的な肩こり、情緒不安・憂うつ・イライラ、生理前に胸が脹る、むくみやすい、下痢と便秘を繰り返す、冷え性・立ちくらみ・髪にツヤがなく、抜け毛・白髪が目立つ・疲れ目・ドライアイ・乾燥肌など。
【お薬】
@熱を冷まして赤いニキビの炎症を治療するお薬
A熱を冷ましながら、ストレスを発散するお薬
B血液を補うお薬
C血行不良を改善するお薬
以上4種類を服用期間(毎日服用の薬、生理前〜生理後服用の薬など)と服用量を調整して、1ヶ月分 約1万4千円。
【経過】 3週間後、大きく腫れたニキビがなくなった。ぽつぽつと小さいニキビだけになり、痛みもなくなった。立ちくらみも無し・便秘が改善・からだが温かくなってきた・肩こりも楽になる。「ニキビが減ったこともそうですが、イライラした気分も減って、あちこち悪かった体調がみんな少しずつ良くなってきたのが嬉しいです。今までどこを治せばいいのか分からなかったのですが、からだはみんな繋がっているんですね。」と話してくれました。
2ヵ月後、生理前にニキビができることはなくなった。ニキビ跡も目立たなくなってきた。顔色も以前より血色よく見える。疲れにくくなり元気である、目・髪・爪・肌の状態も良くなった。この後、B血液を補う薬+C血行を改善する薬の2種類に減らして継続。体調は良好です。
★メモ帳
ニキビ(吹き出物)にはいろんなタイプがありますが、赤いニキビ(吹き出物)は、からだや患部に「熱」がこもって炎症が強いため生じます。対処治療は、熱を冷まして炎症を治すことですが、どうして熱がこもるのか?その原因をつきとめないと根本的な解決にならず再発を繰り返してしまいます。アゴや頬にできやすいニキビはストレスによるものが多く、女性の場合にはホルモンバランスとの関係が密接と考えられます。
生理との関係を考えてみましょう。生理になると、血液が子宮に集まるので体のあちこちで血液が不足します。
@肌・皮膚での血液不足・・・肌への栄養・潤いが不足するだけでなく、ゴミ(老廃物)も代謝できなくなるので、熱やゴミがたまりニキビや肌のトラブルの原因となります。
A脳や肝臓の血液不足…脳で考えることができないとちょっとした事でイライラします。 また、漢方ではストレスの発散は「肝」の働きと考えます。肝の働きが悪くなるとストレスを発散できなくなりイライラします。イライラ・鬱々は、体に鬱熱(うつねつ)という熱を生じるため、こちらも肌のトラブルの原因になります。このように生理前はイライラして熱がこもりやすくなるので、血液不足の体質の人は一層ニキビや肌トラブルを生じやすくなります。
今回の方の自覚症状は血液不足によるものが多く、そのほかエネルギー(気)不足や血行不良による症状もありました。ニキビ跡が治りにくいのは、エネルギー(気)や血液が不足しているので、お肌の修復ができないからです。暗い紫っぽいニキビ跡や色素沈着は、血液循環が悪いことを意味します。シミの原因には紫外線・老化・そしてこの血行不良があります。
「肌は内臓の鏡」と言われます。何か肌にトラブルがある場合、何度も再発を繰り返す場合には、対処的な治療だけでなく、体の内面の事も考えてみましょう。
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◎頭重と頭痛 女性 30代後半
【悩み】 梅雨入りしてから、頭に重たい帽子をかぶっているように、頭が重く包み込まれたような感じがする。頭痛を伴うことも多く、何とかしたいと来店。どうも梅雨時になると体調が悪くなる。手足や体も重だるい。食欲もいまひとつ。湿気のせいか体がベタベタした感じがする。風にあたるのがいや。お通じはやや軟便気味。喉が渇くわけでもないのに、ふだんからお茶など水分をよく摂るなど。
【お薬】 胃腸の働きを補って、体内の余分な水分と体表の湿気を除去するお薬を10〜15日分。湿気や寒さが風に運ばれて頭部を襲うと頭痛を生じます。こうした頭痛によく使うお薬を4〜5日分。以上2種類の併用で、約4千5百円。養生として、お茶など水分は喉が渇いた時くらいに少し飲む程度に控えてもらう。体を冷す水分・生もの(刺身・生野菜など)を控え、冷房も避けるよう注意する。
【経過】 3日後、頭重感が減ってきた。そのせいか頭痛はあまり起こらない。手足や体の重だるさはまだあるが、体のベタベタ感もなくなり、食欲も少しずつ出てきた。自覚症状はかなり楽になりましたよと話される。
10日後、頭重・頭痛ともに改善した。体の重だるさもなくなった。この時に、「どうも梅雨時は苦手で、しばらくはジメジメした日が続くし、繰り返すのがちょっと心配です」と話されるので、体質改善に胃腸を強化するお薬を服用すれば、体の栄養状態が上がるので抵抗力が増し、また水分などの代謝もUPするので、体への季節の影響も減ってきますよとお話して、漢方の胃腸薬を服用していただくことになりました。1ヶ月分で約5千円。現在までの経過も良いようです。
★メモ帳
梅雨時には、風に乗って「湿気」が私たちの体を襲います。漢方では、体に悪さをする湿気や水分を「湿邪」(しつじゃ)と呼びます。水は空気より重たいですね。湿邪には、重い・濁る・停滞するといった性質があります。そのため、頭・手足・体に湿邪が入ると、重い、だるいなど感じるようになります。
【湿邪の性質】
@重い・・・頭・手足・体が重い、だるいなど感じます。
A停滞しやすい・・・症状が長引いたり、慢性化したりします。
湿気が増える梅雨時の養生は、水分や冷たいものの摂り過ぎを避ける事です。
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◎お腹の脹りと痛み 男性 30代
【悩み】 1週間前から仕事などで多忙で、その頃から食事をしたわけでもいないのに腹部に膨満感を感じたり、お腹が脹って痛んだりする。下痢と便秘を繰り返す。ストレスを感じると症状は悪化する。以前から時々この症状に悩まされるので、体質に関係があるのかもと思い来店。
もともと食べても余り太れない痩せ型の体型。食後は眠くなる。軟便・下痢気味でお腹を壊しやすい。疲れやすい方でどちらかというとカゼをひきやすい。肩や首がよく凝るなど。
【お薬】 肝の働きを助けストレスを発散し、気滞(きたい)と呼ばれる気の滞りを無くすことで胃腸症状を改善するお薬を2週間分、約3,500円。次に、お腹の脹りなど症状が緩和したら、体質改善として胃腸の働きを強化しストレスに負けない体力をつけるお薬をメインに、血行を改善するお薬を併用する。お薬2種類で1ヶ月分、約12,000円。
【経過】 服用から3〜4日後にお腹の脹り・膨満感は無くなった。お通じの方もやや軟便になったりするものの、かなり落ち着いた。1週間後には、「もうほとんどお腹も脹ることもなく、助かりました」と気滞症状が無くなったので、体質改善として胃腸の強化のお薬に変更した。
1ヵ月後、「食事が美味しく感じます。体力がついてきたのかもしれませんが、あまり疲れを感じなくなったように思います。肩こりも減りましたよ」と良い兆候を話してくれました。その後も体質改善を続けながら経過をみていますが、お腹の脹りは出なくなったようです。
★メモ帳
何か食べたわけでもないのに、お腹にガスが貯まったように脹りや膨満感を感じ、中には痛みまで訴える方がみられます。漢方ではこのガスや空気が貯まったような症状を「気滞」(きたい)によるものと考えます。本来ならスムーズに体内を巡る「気」が詰まったり巡りが悪くなって停滞して膨らんで貯まる状態を気滞と呼びます。
この気をスムースに巡らせるのは「肝」の働きですが、過度のストレスや疲労などから肝の働きが失調すると、気が巡らず気滞を生じてしまいます。また、肝は胃腸の消化吸収を助ける働きもあるので、肝の失調は軟便・下痢・便秘・腹痛など胃腸症状にも現れてきます。ですから、先ずは肝の働きを整えることが必要です。
更にこの方の体質として胃腸虚弱がありました。胃腸の弱い方は、漢方で「気虚」(ききょ)というエネルギー不足の体質です。体力がなく病気になりやすい、そして気滞症状を起こしやすいタイプです。こうしたタイプの方は、肝の働きを整えるだけでなく体質も改善していく事が大切です。
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◎水虫の悩み 女性 20代後半
【悩み】 足の指の水虫で、痒み・皮剥け・水泡などに悩まされる。以前から症状が出ては市販の水虫薬を使って一時は良くなるが、また繰り返す。この春〜梅雨前の時期に悪化してきたので、何とかしたいと来店。全身の症状として、体が重だるい・手足が重い・むくみやすい・食後にお腹がもたれやすい・疲れやすい方だ・口の中が粘る感じがする・体が冷え気味など。
【お薬】 水分の代謝が悪いジメジメ体質では、水虫菌はのびのび巣作りをして居座ります。

1、患部には、漢方の水虫薬の「華陀膏」(かだこう)を外用。華陀膏は蝋梅油を主成分とした軟膏で、痒みを和らげ皮膚の再生促進・保護作用により水虫を治療します。
*華陀膏20g 1,229円(税込み)
⇒ 華陀膏について詳しく知りたい方はこちら
2、体の無駄な水分の排泄に、胃腸の働きを強化する漢方薬1つを1ヶ月分(6,000円)。
養生として、暴飲暴食を避ける、冷たいもの・生もの・水分を控える、脂っこいもの・甘いものを食べ過ぎない、冷房や湿気の多い環境を避けることなど。
【経過】 1週間後、痒みは軽減した。患部の皮膚がボロボロと剥がれて、新しい皮膚が再生しはじめる。同処方で継続する。3週間後、痒みはほとんどなくなり、患部も落ち着いた。胃腸の調子が良いのか、食後もたれることもなくなった。体の重だるさも軽くなってきた。かゆみなどの症状は改善しましたが、水虫は外用薬で根気よく治療することが大切です。水虫の白癬菌が全て無くすために、3ヶ月は外用薬で根気良く治療することをすすめました。現在も治療は継続中。1ヵ月半くらい経過しましたが状態は良好です。
★メモ帳
水虫は痒みがなくなっても毎日塗る必要があります。皮膚は@表皮A真皮B皮下組織の3層構造になっています。細胞が分裂することによって、古い細胞が上に押し上げられアカとなって剥がれ落ちます。足のような皮膚の硬い部分の水虫では、皮膚の奥まで入り込んだ白癬菌をすべて消滅するには約3ヶ月かかると言われます。
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◎お腹の違和感(つかえ・脹り) 女性 30代後半
【悩み】 1ヶ月前から左腹部につかえ・時に空気が詰まったように脹る違和感を覚えはじめた。気になって検査もしたが異常は全く見当たらず、どこにいっても少しも改善しないと来店。
聞けば1ヶ月前に子どもの事でかなりストレスがあり、今も引きずっている。 違和感は空腹時によくある・手足の冷え・食欲はあるものの多くは食べられない・便秘気味になってきた・生理周期が長くなってきた・睡眠ではよく夢を見るなど。
【お薬】 肝の働きを助け、ストレスによる胃腸症状を改善するお薬と、抗ストレス作用の生薬のハーブティーを3日分。それから血液の不足による症状の改善に、血液を補うお薬を1か月分。「3日後に経過を聞かせて下さい。症状の変化をみて処方を調整します。」と相談を終える。
【経過】 2日後に再来店。「つかえと脹りがホントに減って、違和感が無くなりました!」と改善の様子。「来店時の不快指数が100だったら今はいくつくらいですか?」と私が聞くと、「今は10〜多くても20くらいでしょうか、少し残っている感じはありますが、こんなに早く楽になれてうれしいです。お通じも良くなってきたし、本当にありがとうございました!」と明るい笑顔で喜んでいただけました。
3日分のお薬を終えてお腹の違和感が無くなった後は、手足の冷え・生理の遅れ・夢が多いなど血液不足の症状の改善に、血液を補うものを服用していただいています。
★メモ帳
検査では異常がなくとも、気になる自覚症状がある時には、漢方の考え方でからだを診て見るとシンプルに答えが見つかることがあります。
この方の症状は、漢方でいう「気滞」(きたい)から生じています。その原因は1ヶ月前のストレスです。ストレスを発散し気分をノビノビさせるのは「肝」の働きですが、過度のストレスや長期間のストレスがかかると、肝も疲れて気が巡らずに渋滞してしまいます。すると、空気が詰まったような脹り・つかえの他、おなら・ゲップ・ノドの詰まった感じなど生じます。
気滞症状の治療では「気」を巡らせるお薬を使いますが、そのお薬の性質から単独で長期間使うことは適切ではありません。気滞を引き起こしやすい元々の体質の事も考えて、経過を見ながら処方を調整して治療することが大切です。
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◎生理の遅れ・手足の冷え 女性 30代後半
【悩み】 生理が遅れ気味で3ヶ月で2回しかこない。ホルモン剤は副作用が心配で、出来れば自然に治したいと来店。生理痛は少しあるものの鎮痛剤を飲むほどではない・もともと冷えやすい手足だが最近しびれるように冷えを感じる・今も気分はあまりさえないが、夫や子どものことなど考えたり悩むことが多くなった頃から生理が遅れるようになった気がする、その頃からお腹に空気やガスがあるような違和感を覚える・睡眠中は夢をよく見る・目が疲れる・時に動悸・食欲はあるが多くは食べることは出来ないなど。
【お薬】 血液を補う当帰(とうき)・阿膠(あきょう)・地黄(じおう)など配合されたお薬を1ヶ月分。ストレスを発散する肝の働きを助けて胃腸の不快感を取り除くお薬を2週間分。ストレスに対する抵抗力を高め、寒さに強いシベリア人参と呼ばれる生薬のエキスを含むハーブ茶を1か月分。
【経過】 服用から2週間後、「強い冷えや、お腹の違和感もなくなりました。気持ちもゆったり落ち着いてきて、特別にいい事があった訳ではないのに何だか気分がいいんです。」と良い兆候を聞きました。その後、血液を補うお薬とハーブ茶の2つで服用を継続。3ヵ月後からは毎月きちんと生理がくるようになりました。また、生理痛・手足の冷え・目の疲れ・動悸などの症状もなくなり、「生理の遅れだけでなく、いろんな体の不調もよくしてもらって本当にありがとうございました。」と喜んでいただきました。
女性はからだや心の不調があると、生理の状態にも現れて来ます。放っておくと様々な婦人病へ進んでしまいますので、早めに健康な状態に戻って良かったです。
★メモ帳
女性は生理・出産など血液の仕事が多く、血液が不足がちです。中医学では、生理の遅れの原因には血液不足の可能性が高いとみます。
他の症状で手足の冷えがありましたが、熱を運ぶ血液が不足すると心臓から遠い手足に血液が巡らず冷えることになります。血液不足から血行不良を生じれば、しびれ・生理痛・頭痛などの痛みを生じます。また血液を貯める内臓は肝臓です。肝は目と直接に連絡するので、血液不足で目の疲れやドライアイなど生じます。心血が不足すると、こころが落ち着かず不眠や動悸を生じます。悩み事や考え事が多いと脳で血液を消耗します。このように生理の遅れとともに血液不足の症状が多い場合は、血液を補う治療をします。
また、生理が早まったり遅れたりする生理不順には、自律神経の乱れも関係します。 中医学では、自律神経の調節は「肝の働き」と考え、肝は気を巡らせてストレスを発散させます。ところが、肝の血液が不足したりストレスを受け続ければ、肝は疲れて気が巡らず停滞するので、気分が塞ぎがち・胃腸にガスがたまったような不快感を生じます。
この方の場合は、血液の消耗から生理の遅れ・手足の冷えなどの症状を生じ、血液を貯める肝の働きが失調したため、気分がさえない・お腹が脹るような違和感などの症状もありましたので、血液を補いながら肝のストレスを発散させることで改善しました。
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◎ノドが痛むカゼ 女性 30代後半
【悩み】 カゼで微熱あり。発熱とともにノドが腫れたように痛む。からだが熱っぽく、特に頭が熱い・口が渇く・やや鼻づまり・食欲ない・軟便気味・悪寒はあまり感じないなど。3日前に飲食の不摂生で胃腸の調子を崩した翌日出勤し、カゼひきの人が増えた職場でうつされたと思うがノドがイガイガして頭にボーッとし熱がこもった後にカゼ気味。
【お薬】 熱を冷ましながら発表し、解毒する金銀花(きんぎんか)・連翹(れんぎょう)を含むお薬をメインに5日分。からだの余分な水分・湿気を取り去る芳香性の藿香(かっこう)を含むお薬を胃腸の回復に3日分。これらを清熱解毒(せいねつげどく)・抗ウィルス作用を持つ板藍根(ばんらんこん)を用いたお茶で服用する。
【経過】 服用から徐々に熱症状が治まり、2日後にはノドの痛みは無くなりしました。口の渇きもなく食欲も出てきた。「熱が下がったのもそうですが、不快だったノドがすっきりしてホント楽になりました。早く治してもらい感謝しています。」と喜んでいただいた。
アドバイスは、胃腸の調子を崩すと抵抗力が落ちてカゼをひきやすくなるので、冷たいもの・味の濃いもの・脂っぽいものを避けて消化の良い食事をするように。そして、またカゼをもらわないように、“板藍根”(ばんらんこん)のお茶と、のど飴のサンプルセットを差し上げて、職場・学校・病院・デパートなど人の多いところでノドの違和感があったり・頭がボ〜ッとしたりして「何だかカゼがうつりそう!」という時や、お家でのうがいにお使い下さいと話した。
★メモ帳
今回は、熱が体に悪影響をあたえたカゼの初期タイプです。熱を冷まし体から発表させるお薬を使い治療をします。一般によく知られた葛根湯(かっこんとう)は寒さや冷えによるカゼの初期症状に適していますが、このケースでは不適当で使えません。
また、職場でカゼをもらってしまった原因に、3日前に胃腸の調子を崩したことがあります。お腹を壊すと元気が出ないように、抵抗力が落ちてカゼに感染しやすくなります。食欲不振・軟便・下痢など伴う場合には、胃腸を回復させてカゼを治療する処方を併用します。
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◎寝つきが悪くて眠れない 女性 50代前半
【悩み】 秋になってここ半月くらい、寝つきが悪く眠れない。疲れは感じない。頭がモワ〜ンとめまいのような感じがする。ヒザや足が冷えて重だるい。下半身にむくみ。後頭部から首にかけてコリと痛みを感じる。目が充血しやすい。口の中が粘り気持悪い。ふだんは朝食を摂らず夕食の量が多い。濃い味付けのものを好む。小水は夜に多い。人から勧められて毎日2L以上水を飲むようにしている。体型は肥満型。
【お薬】 体にたまった余分な水分と熱を取り除いて心・脳の興奮を抑える漢方薬と、心を安らかに養うナツメを配合した健康食品の2種類を14日分。
水分代謝が悪い体質に加えて、水の飲みすぎによる症状も併発しているので、水分摂取を控えて、ノドが渇いた時に少し飲むくらいにする。
朝食をしっかり食べて、夕食は少なめにする。熱を生む濃い味つけのものは控えるなどアドバイス。
【経過】 服用から1週間後、「よ〜く眠れました!寝つきだけでなく、睡眠も深くなった感じがします。」と来店されました。
服用前に、余分な水分が体内に長く停滞すると、痰のような粘った水分となるので取り除くのに時間がかかります。先ずは1ヶ月じっくり服用して下さいと話していたので、早めに効果が現れてこちらも嬉しかったです。
★メモ帳
不眠のタイプには大きく分けて2つあり、漢方薬も使い分けをします。
@体の余分な水分・熱によって、興奮して眠れないタイプ。
A体に必要なエネルギーや血液が不足して、心の栄養不足から眠れないタイプ。
今回は、@体内の余分な水分と熱が原因となるタイプです。
漢方では、胃腸の働きが弱ったり、水分の摂り過ぎ、高い湿度やストレスを受けると、水分代謝が悪くなって「湿邪」(しつじゃ)と呼ばれる体に病的な水分がたまると考えます。
湿邪が長く停滞すると、頭や体が重だるい・めまい・むくみや水太りなど、体のあちこちに悪影響し、精神に影響すると不眠・憂うつ感・イライラなどの原因になります。水分は体に大切なものですが、体に取り入れる水分量は人(体質)により・季節・土地柄によって調節しなければなりません。余分な水分による症状がある時に、毎日2L以上もの水分を摂れば症状が悪化するのは当然です。水分摂取を控えるべき時もあることを理解してもらいたいと思います。
更に、ストレス・食べすぎ(特に脂っこいもの・濃い味付けのもの)・飲酒などにより生じた熱が湿邪に加わると、「湿熱」(しつねつ)となり心や脳を興奮させるので、夜になっても落ちつかず寝つきが悪い原因となります。ふだんから飲酒癖があり、寝酒をしないと眠れないという方にも多いタイプです。アルコールに頼るのではなく、体にこもった熱や水分を取り除きましょう。
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◎強い疲労感、あせり・不安感 女性 20代後半
【悩み】 ここ1〜2週間、疲労感が強くボーッとしてしまう。仕事で企画の責任者となり、1ヶ月後にその結果を問われるため、あせりを感じる。不安感も強く寝つきが悪い。夜中によく目が覚める。夜よく眠れないせいか昼間は眠くなる。時々ノドの詰まりを感じる。食欲なし。夜間に仕事をする日もあり就寝時間が夜12時を過ぎることが多い。
【お薬】 疲労感の解消に、当店のカキ肉エキスを2週間分。あせり・不安感を伴う不眠症状と、思い悩むことでの食欲不振に、心に血液を補い安心させる安神薬と胃腸を元気にする健脾薬が配合された漢方薬を1ヶ月分。ナツメ・菊花など配合の食品を2週間分。夜間の仕事がなく早く眠れる日は、遅くとも夜11時前には就寝するようにアドバイス。
この他にストレスの発散を助ける漢方薬もあるので、症状と経過をみながら調整していきましょうとお話しました。
【経過】 服用から3週間後、この方の大事な仕事の日が近づいてきましたので、その後の疲れや不安感などの経過を伺おうと思っていたところ来店されました。ご本人はニッコリと笑顔で、「お陰様ですっかり元気になりました。結果はともかく落ちついて仕事ができそうです。」と話してくれました。本当に良かったです。
★メモ帳
この方のストレスの原因となっている仕事自体は無くなってはいません。しかし、体とこころを養い、現実を受け止めて対処法を考えられる身体を作れば、同じストレスでも以前より軽く感じます。
また、大きな仕事を終えた後には、頑張ったことでの疲労が残るとともに、ホッとすることで気が抜けて心がポッカリと空いたような気分になる人もいます。仕事を終えてなんだか元気が出ないなど感じたら、またいらして下さいとお話しました。
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◎生理痛 10年 女性 20代後半
【悩み】 学生時代から生理痛に悩む。毎月生理前〜前半の痛みがきつい。鎮痛剤の服用あり。 その他、頭痛・肩こり・手足の冷え・寝つきが悪い・夢をよく見る・目の疲れ・乾燥肌・唇がカサカサする・お通じは軟便気味で下痢しやすいなど。
【お薬】 生理痛の特徴と経血の状態、症状と舌の状態から、瘀血(おけつ、血流の滞り)・血液の不足・胃腸虚弱の体質がみられました。
胃腸が弱いと栄養が取り込めず血液も作れません。胃腸を丈夫にするお薬、血液の材料になる生薬の当帰が多く配合されたお薬、そして滞った血流をサラサラに改善するお薬、以上3つの漢方薬を1か月分。
【経過】 1ヵ月後、生理痛はまだあるが、少し軽くなった気がする。頭痛はなく、肩こりも軽くなったなど症状は少しずつ軽くなってきた。軟便気味だったお通じも、しっかりした便に変わり始めた。胃腸が元気になってきた良い傾向です。同処方で再度1か月分。
2ヵ月後、はっきりと生理痛が軽くなったことが自覚できる。「長い間悩まされた生理痛だけど、女性は仕方がないのかなと諦めかけていました。軽くなるだけでも信じられない気分です」と喜んでいただきました。10年と慢性化していますので、まだまだ治療には時間はかかりますが、子宮筋腫などの病気の予防のためにも、少しずつ健康な体にしていきましょうと話しました。同じ処方で服用を継続中です。
★メモ帳
漢方では、生理痛はほとんどない、あるいは痛みがあってもさほど気にならない程度が自然と考えます。きつい生理痛を放っておくと子宮筋腫・子宮内膜症・不妊症などに進む心配があります。ただの生理痛と軽く考えないようにしましょう。
漢方で考える痛みの原因として、
@スムーズに流れるべきものが停滞する・・・血液では血流が滞る瘀血にあたり、生理前〜前半にきつい痛みを生じます。
A栄養されない・・・血液が不足すると子宮などが栄養不足になります。生理の後半〜終わり頃になるとシクシク痛んだりします。女性の場合は、瘀血と血液不足をあわせ持つことがほとんどです。
ですから、血液を補いながら血流をスムーズにして瘀血を改善することが大切です。
鎮痛剤の服用で、その時の痛みはおさえることができても、根本的な痛みの解決にはなりません。生理痛や頭痛の症状があり鎮痛剤を常用していると、胃腸を弱める原因の1つになります。そして胃腸が弱い→血液の材料を取り込めない→血液不足になる、という悪循環になります。毎月の痛みを少しでもやわらげていきたい方、根本的に改善したい方には、漢方薬の服用をおすすめします。
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