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Q8.気(き)って何?どんな働きがあるの?

2014.04.18

 「気」(き)とは、からだの内臓や組織器官の働きである機能をつくりだす一種の生体エネルギーです。からだを支える力のもとになるエネルギーです。気にはいくつか種類があり、その中でも「正気」(せいき)は抵抗力・免疫力にあたるもので、からだの生命活動を維持する基本的なエネルギーと考えられています。

 中医学では、気をエネルギーと捉えることから、気は消耗することもあれば、補充することもできます。気の補充は常に飲食物から補われます。

「気」は、以下の3つから作られています。

1.大気中の清気(せいき)…呼吸による酸素など
2.水穀(すいこく)の精微…飲食物の栄養素
3.元気…先天の精と呼ばれる、両親から受け継いだ生命エネルギーの根本です。

 ただし、これは有限のため、飲食物から作られた気で補充します。

「気」の働きは6つの作用があります。

 以下の日常の生活からみてもわかる通り、気の働きは私たちの生命維持活動に欠かせないものです。私たちは常に呼吸をしています。そして毎日食事をします。

1.からだに取り込んだ食べ物や酸素を、からだに必要な栄養物質に変えるのは、気の「気化作用」(きかさよう)です。
2.そして「栄養作用」で栄養物質がからだを養います。
3.呼吸や血液の循環をスムーズにするのは「推動作用」(すいどうさよう)です。
4.「温煦作用」(おんくさよう)でからだが温まると新陳代謝も活発になります。
5.細菌やウィルス・花粉やハウスダスト・寒暖の変化など、外の環境からからだを守ることに「防衛作用」が働いています。
また飲食物を消化吸収した後の不要な飲食物の残りカスや二酸化炭素なども「気化作用」で大小便・汗・呼吸としてからだの外に排泄されています。
6.しかし排泄が過剰だったり、血管の外に血液が漏れたりすると体はダメージを受けるので、「固摂作用」(こせつさよう)が調節して必要以上漏らさないようにしています。

 このように6つの気の作用は、人の生命活動の維持に欠かせない働きをしています。

病因となる「気」の失調は2つのタイプがあります。

1.気の不足・消耗による「気虚」(ききょ)では、疲れやすい・息切れ・カゼをひきやすい・汗をかきやすい・冷えやすいという症状がでます。
2.気の流れが停滞する「気滞」(きたい)では、ストレスがたまったり・憂うつな感じがしたり、胸やお腹が張るような症状がでます。

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