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漢方について

第7回 「あれ?何だっけ」物忘れ

2008.10.01

 最近TVでは、脳トレ・IQ~のクイズ番組が目立ちます。脳の活性化と言われ、わが身を振り返ると「最近、物忘れが…」と思うことがありませんか?たびたび物忘れをすると、「もしかして、このまま認知症になるのでは?!」と不安になります。

 若い時なら、冷蔵庫を開けて「あれ?何を取るんだっけ」と忘れても、すぐに思い出せることが多く、うっすら覚えがあり、忘れたという記憶もあります。しかし、脳が老化してくると「全く記憶にない」という状態になります。言った・言ってないで人と揉めたり、生活に支障をきたすことも。

 物忘れなど脳の機能低下の原因に、脳を構成する髄の弱りがあります。漢方では、「腎が髄を生じる」と言い、髄を強くするには、腎が丈夫であることが必要です。ところが、腎の働きはある一定の年齢から低下するので、髄の働きも下り坂となります。髄には脳髄・骨髄などがあり、脳髄の働きが低下すると、ものが憶えられなくなったり、忘れやすくなったりします。骨髄は骨に栄養を与えているので、骨髄の働きが低下すると骨が弱くなります。この他、骨髄は血液を作る働きもあります。脳は全血液の20~30%も必要とします。

 つまり、物忘れや足腰の弱りなどの老化の予防は、腎を強化することが重要です。お薬では海馬補腎丸(かいまほじんがん)・天王補心丹(てんのうほしんたん)などで腎を強化します。また、血行不良の体質も物忘れの原因になります。脳の血行と代謝を良くして、脳細胞の活性をはかるために、冠元顆粒(かんげんかりゅう)を併用すると更に効果的です。

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