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漢方について

vol5 猛暑の候、心臓はお元気ですか?

2006.08.01

・・・夏に心筋梗塞が多い訳は?

 夏の汗かきさんは、汗をダラダラ流しながら水をガブガブ。でも、汗は水と同じではありません。マラソン選手が給水で飲むのは水でしょうか?熱中症で倒れた時に、何を点滴しますか?ただの水ではないですよね。汗は水分に加え、ミネラルなどを含みます。汗のかきすぎは水分とともにエネルギーも消耗するので、だるくてやる気がでない・息切れ・動悸などが現れます。

 漢方では、「汗は心の液」といい、汗のかきすぎは心臓を雑巾のように絞っているのと同じだと考えています。激しい運動や炎天下に長時間いると、多量の汗をかいて心臓がドキドキすることがあります。また、緊張で心臓がドキッとすると冷や汗をかくように、心臓は発汗の状態と密接に関わっています。大量に汗をかくと血液の中の潤い分も消耗して血液はドロドロになります。ドロドロ血液は流れにくく、心筋梗塞や脳梗塞を引きおこしやすくなります。

 「私はただの水と違うスポーツドリンクなどを飲んでいるから大丈夫。」という方、まだ不十分です。汗かきさんは、飲んでも汗でみんな出てしまいます。冷たい水分の取りすぎは、胃腸を壊すのが関の山。必要以上に汗をかかさず、補充したものを漏らさない!ここをちゃんと考えてあるのが漢方の奥深さです。

 熱中症の予防や、炎天下でのゴルフや運動をする方には、1.潤いとエネルギーを補い2.心筋を元気にし3.汗の出口を引き締め汗のかきすぎを防ぐ「麦味参顆粒」(ばくみさんかりゅう)はピッタリの漢方薬です。更に、血液をサラサラにして血栓を予防する「冠元顆粒」(かんげんかりゅう)を併用されることをお薦めします。

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