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漢方について

Q8.漢方薬の剤型はどんなものがあるの?

2014.04.18

 漢方薬の剤型(どんな種類のかたち)について、主だったものを紹介します。

湯剤(煎剤)

 煎じ薬と呼ばれる草や木の根などを乾燥させて刻んだ薬物を、水や酒に浸し一定時間煎じた後に、残りカスを除いて煎汁を服用するもの。一番自然に近いもので効果も良いですが、煎じるのに手間がかかります。中には飲みにくい味のものもあります。保存・携帯にはやや不便です。

散剤

 乾燥させた薬物を粉末にして混合したもの。煎じる手間はいらないが、一度に大量には服用できない。

丸剤

 粉末にした薬物を蜂蜜などで練って丸くしたもの。大きさもいろいろで、大きいものは1丸1丸、蝋(ろう)で包んであり、服用時には蝋を割って飲む。体積が小さいので服用・携帯・保存に便利であり、よく用いられる剤型です。

エキス剤

 草や木の根などを煎じて得た薬物のエキスを、デンプン・乳糖などに吸着させて飲みやすくしたものです。煎じる手間も無く、粉末より多くの生薬を一度に服用できます。現在では漢方薬というと、このエキス剤が非常に多く用いられています。さらにエキス剤は形によって、錠剤・顆粒・細粒・丸薬・カプセルなどに分類されます。

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