午前10時~午後6時30分 日曜・祝日定休

TEL.0256-62-2057

漢方について

vol6 ため息をついていいのよ、お父さん

2006.09.01

・・・ストレスが引き起こす症状

 ハァ~ッ、ため息ばかりついていると、「幸せが逃げて行くよ」と言われます。確かにため息の多い人といると、こちらも元気がなくなりそうです。職場のストレスや家庭の問題で悩んだりして、ため息が出る時はどんな気分でしょうか? 気が重い・気がめいる・気が進まない、なぜか「気」の言葉を含んでいます。それもスムーズに流れていない感じがします。漢方では、「気」とは人の活動を支えるエネルギーであると同時に、全身のバランスを調える働きがあるとしています。ストレスが蓄積されて気のめぐりが悪くなると、気持ちも伸び伸びできず、憂鬱やイライラ・ノドが詰まる・胸の脇やお腹が脹って痛む・腹にガスが溜まり、おならやゲップが出るなど、気が滞る症状を生じます。

 さらに気の停滞が長引くと、血管が緊張して血行が悪くなるので、脳梗塞や心筋梗塞など怖い病気を招くこともあります。ため息は停滞する気をなんとか流そうとして起こる正常な防御反応です。つまり、ため息をする事が悪いのでなく、ため息はストレスが溜まっている証拠で、この状態が続けば病気になり、幸せが逃げてしまうよ!ということだと思います。

 最近お父さんやお母さんのため息が多いなと感じたら、せめて家庭の中ではたくさんため息をつかせてあげましょう。趣味に時間を費やし気分をリラックスさせてあげるも良いでしょう。ハーブや香味野菜はストレスを発散する働きがあります。漢方薬なら、気の流れをスムーズにして全身のバランスを調える働きの逍遙丸(しょうようがん)や開気丸(かいきがん)がお薦めです。

こちらのコラムもオススメ