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漢方について

vol7 痰を根絶して、喘息を治そう!

2006.10.01

・・・喘息の根本治療

 秋晴れの気持ちの良い時期ですが、喘息の人にとっては少しうかない季節です。朝晩の寒暖の差が大きく、行事も多く、疲れやストレスから風邪を引いたり、お腹を壊したりして、そんなことが引き金となり、なんとなく胸の圧迫感を感じているうちに、咳・くしゃみ・鼻の痒みなど、喘息発作の前兆がやってきます。漢方では、喘息の原因は主に肺に潜む痰にあると考えます。

 水道の排水が上手くいかないと汚い水が逆流して様々なトラブルが起きます。体も同じで様々な原因で痰ができ、これが気道にたまると喘息を発症します。「肺は痰の器」と呼ばれ、発作期には、肺にたまった痰を取り除くことが重要です。しかし、根本治療を行うには、症状が穏やかな時に痰ができやすい体質を改善する必要があります。水分代謝には水分を取り入れる胃腸や、体内の水を濾過し、尿として排泄する腎臓などが関与します。また、漢方でいう腎には副腎の働きも含めるので、免疫力や抵抗力にも密接に関与しています。ですから、喘息を根本的に治療するには肺だけでなく、胃腸や腎臓も丈夫にすることが重要です。

 まずは日常の食習慣を見直しましょう。水分・冷たいもの・脂っこいもの・甘いものの摂りすぎは胃腸機能を低下させて痰を作りますので控えて下さい。夜更かしや過労も禁物です。漢方薬では、発作時には痰を取り去るものを使います。根本治療の体質改善には胃腸を強化する星火健胃錠(せいかけんいじょう)、腎機能を高める双料参茸丸(そうりょうさんじょうがん)などが広く応用されています。

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