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漢方について

甘くみてはいけません! 熱中症 !!

2021.07.15

こんにちは!7月も半ば、新潟は例年より少し早い梅雨明けとなりました。

梅雨明けとともに30度越えの暑い真夏日となり、これから連日の暑さで熱中症が心配されます。

みなさんも予防を心がけてお過ごし下さい。


汗かきパンダ

夏の暑さを上手に冷ますことができないと、体に熱がこもり、汗をかき過ぎて体内の水分とともにエネルギーが失われてしまいます。

体の脱水状態はさまざまな臓器の働きを低下させるほか、血液がドロドロに粘ることにもつながるので心臓や脳にも大きな負担になります。

熱中症は、こうした体のダメージにより発熱や虚脱感、めまい、けいれん、頭がもうろうとするといった不調が引き起こされた状態です。

【こんな症状に注意しましょう】

体が熱っぽい、顔が赤い、喉や口が渇く、皮膚の乾燥、尿量が少ない、便秘気味といった症状を感じたら、体に余分な熱がこもり水分不足になっています。

適度に汗をかき(食材や漢方薬で汗のかき過ぎないようにする)、潤いの多い食材や温かい飲み物で質の良い水分補給を心がけて熱中症を予防しましょう。

【食の養生】

○体に潤いを与え、熱を冷ます食材

 スイカ、きゅうり、苦瓜、緑茶、はと麦など

○汗を抑え、水分を生む食材

 梅干し、レモン、トマトなど

特におススメなのが「スイカ」です。
スイカには、熱を冷まし、潤いを生むことで渇きを止めるほか、利尿の働きもあるので、体に必要な水分は補いつつ、余分な水分が溜まらないようにしれくれます。

「スイカに塩」は甘味を強く感じるためだけでなく、発汗で失われたナトリウムを補う意味もあります。美味しい組合せは体にもいい組合せですね。

【おススメの漢方薬】

○麦味参顆粒(ばくみさんかりゅう)

夏の熱中症の対策におススメの漢方薬です。
体に潤いと元気を補うほか、収れん作用で汗のかき過ぎを抑える働きもあります。
暑い日の外出前や畑仕事など外での作業前に1包飲んでいただきたいです。
スポーツをされる方には、水で薄めたスポーツドリンクに麦味参を溶かして飲む方法がおススメです。

麦味参顆粒

勝湿顆粒(しょうしつかりゅう)

梅雨の養生でも紹介した体の余分な湿気・水分を取り除く漢方薬です。
高温多湿の日本の夏は、暑さに湿気をともない蒸し暑くなる特徴があります。
体に余分な水分が溜まると胃腸の働きが弱くなり夏バテしやすくなります。
蒸し暑さから過剰に冷たいものをとると悪循環で、食欲不振、軟便、下痢、体がだるい、浮腫みなどの症状が現れます。
こうした症状には勝湿顆粒がおススメです。

勝湿顆粒

夏の不調を防ぐポイントは、「適度な発汗」と「質の良い水分補給」です。
適度に汗をかいて自然に体の熱を冷まし、水分の多い食べ物や適量の飲み物(なるべく温かいもの、水よりお茶にすると利尿作用で体の熱を冷ましてくれます。)を摂ることで体の潤いを保つように心がけましょう。

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