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春に向けて~冬は心静かに過ごしましょう!

2009.12.28

 早いものでもう年末。新潟では何年か振りの大雪が降るなど寒い日が続いていますが、皆さんいかがお過ごしでしょうか?忘年会にクリスマス、お正月と続く年末年始に、はしゃぎ過ぎると、春先に体調を崩したり、情緒不安になったりするので注意しましょう。

爽快なパンダ 漢方では、人間も自然界の一員と考えているので、四季それぞれの季節に合わせて食事や生活を工夫する養生法があります。例えば睡眠。よく早寝早起きと言われますが、冬の生活では早く寝てゆっくり・・・・起きるようにします。その理由は、冬の間は体力を無駄に消耗しないようにするためです。

 自然界を見ても、冬になると動物は冬眠をし、木々は葉を落として生命力を無駄に消耗しないようにしています。なぜかと言うと、自然界の活動が始まる春に動物は活発に動けるよう、木々も芽吹いて緑に色づき伸び伸び育つよう、動植物は春に備えて静かに冬を越す訳です。

 その一方、私たち人間はどうでしょうか?師走で仕事は忙しい・忘年会やクリスマスパーティで胃腸に負担をかけ、おまけに睡眠不足・お正月もご馳走三昧に夜更かしなどなど・・・動きまくって静かな自然界に逆らっていますね。冬に体に負担をかけて消耗すると、春先にそのツケが来て体調不良やイライラ・鬱々の情緒不安が出てきます。そうならないように、自然界に習って冬の養生をしましょう。ポイントは、心を静かに、体に負担をかけない生活をすることです。

 お正月・新年会では胃腸に負担をかけないように食べ過ぎ飲みすぎに注意する。疲れを残さないように早めに寝てゆっくり起きる。体を冷す生野菜やアイスは禁物。体を温めるネギや生姜の香味野菜や、冬には根菜と言われるように、人参・大根・イモなどを摂るようにしましょう。根は春に芽吹くためのエネルギーをたくさん持っています。また、ストレスを溜めると気分が塞ぎ、春に伸び伸びできなくなります。ゆったりした気分でいましょう。

 皆さんにとって健康で良い1年になりますように、この冬は心静かにお過ごし下さい。

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