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うれしい声

お腹の違和感(つかえ・脹り) 女性30代後半

2008.03.03

悩み

 1ヶ月前から左腹部につかえ・時に空気が詰まったように脹る違和感を覚えはじめた。気になって検査もしたが異常は全く見当たらず、どこにいっても少しも改善しないと来店。聞けば1ヶ月前に子どもの事でかなりストレスがあり、今も引きずっている。 違和感は空腹時によくある・手足の冷え・食欲はあるものの多くは食べられない・便秘気味になってきた・生理周期が長くなってきた・睡眠ではよく夢を見るなど。

お薬

 肝の働きを助け、ストレスによる胃腸症状を改善するお薬と、抗ストレス作用の生薬のハーブティーを3日分。それから血液の不足による症状の改善に、血液を補うお薬を1か月分。「3日後に経過を聞かせて下さい。症状の変化をみて処方を調整します。」と相談を終える。

経過

 2日後に再来店。「つかえと脹りがホントに減って、違和感が無くなりました!」と改善の様子。「来店時の不快指数が100だったら今はいくつくらいですか?」と私が聞くと、「今は10~多くても20くらいでしょうか、少し残っている感じはありますが、こんなに早く楽になれてうれしいです。お通じも良くなってきたし、本当にありがとうございました!」と明るい笑顔で喜んでいただけました。

 3日分のお薬を終えてお腹の違和感が無くなった後は、手足の冷え・生理の遅れ・夢が多いなど血液不足の症状の改善に、血液を補うものを服用していただいています。

メモ帳

 検査では異常がなくとも、気になる自覚症状がある時には、漢方の考え方でからだを診て見るとシンプルに答えが見つかることがあります。

 この方の症状は、漢方でいう「気滞」(きたい)から生じています。その原因は1ヶ月前のストレスです。ストレスを発散し気分をノビノビさせるのは「肝」の働きですが、過度のストレスや長期間のストレスがかかると、肝も疲れて気が巡らずに渋滞してしまいます。すると、空気が詰まったような脹り・つかえの他、おなら・ゲップ・ノドの詰まった感じなど生じます。

 気滞症状の治療では「気」を巡らせるお薬を使いますが、そのお薬の性質から単独で長期間使うことは適切ではありません。気滞を引き起こしやすい元々の体質の事も考えて、経過を見ながら処方を調整して治療することが大切です。

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