花粉症と湿疹 男性20代後半

2009-03-16

悩み

 両手・両足・ひざの裏に赤い湿疹が出来てかゆい。アレルギー体質であり、10年前から皮膚の湿疹でのかゆみに悩んでいる。当時からステロイド軟膏を使用しているが、長期使用での副作用も心配なので使わなくてすむ体になりたい。皮膚は乾燥肌で、日光にあたったり、乾燥した環境で悪化しやすく、アルコールを飲むとかゆくなる。たまに手の指に小さい水泡を生じることがあるが今はでていない。また、花粉症を3年前から発症。花粉シーズンになると鼻水とくしゃみがひどい。気温の差が大きい日や、急に温度の違う場所に移動した時などにも症状がでやすい。食欲・食量ともに一般的だが、食べると眠くなる。お通じ1日1回、たまに便秘。

お薬

 ①血熱タイプの湿疹を治療するお薬 1ヶ月分 約9500円。
 ②スキンケアに、生薬で作られた薬用保湿クリーム 3150円。
患部の赤み・かゆみが無くなった後、症状と季節にあわせて処方を調整して更に、
 ③湿疹と花粉症の体質改善に、皮膚・粘膜を強化するお薬1ヶ月分 約6500円を併用。

経過

 最初の1週間は症状が激しくでた時もあったが、徐々に治まってきた。1ヵ月後、皮膚の赤み・痒みともに軽くなって、ステロイド剤に頼ることもなくなった。引き続き同処方を継続。梅雨時、手の指などにポツポツと小さい水疱を生じたので、体の余分な湿気を取り除くお薬を併用して対処。その後水泡はなくなる。

 3ヵ月後、皮膚の赤み。痒みはほとんど現れなくなった。これから秋・冬を迎えるので乾燥や寒さの影響で再発しないように、①のお薬を血液を補って肌を潤すものに変更して乾燥肌を改善する。更に、花粉症の体質改善もかねて、皮膚・粘膜を強化するお薬を併用する。

 6ヵ月後、皮膚の状態は落ち着いている。疲れると赤みやかゆみが出る時があるが、症状の程度は軽いので気にならない。来店から9ヵ月後、花粉シーズンに入ったが「去年までこの時季には、くしゃみや鼻水が止まらなかったのに、今年はあんまり出なくてウソみたいです。体質改善でこんなに軽くなるなんて、ちゃんと続けていてホント良かった。」と喜んでいただきました。

 このお客様は、その後も体質改善を続けて3年が経ちます。今では湿疹はもちろん、花粉症状もほとんど出なくなって快適に過ごされています。

メモ帳

 皮膚の湿疹と花粉症は、一見関係など無さそうですが、それぞれ皮膚・粘膜というからだの体表部が貧弱であるという共通点があります。皮膚や粘膜が丈夫でないと、乾燥肌に敏感肌、粘膜もボロボロで、急な気温や環境の変化や刺激に弱く、花粉やホコリも体内に侵入しやすくなります。

 中医学では、皮膚・粘膜・鼻と関係が深い臓腑は肺であると考えています。肺は、胃腸が食物から取り込んだ栄養を全身に行きわたらせることで、皮膚・粘膜を丈夫にして体表にバリアをはります。 ところが、肺の働きが弱く皮膚・粘膜を栄養できない、あるいは胃腸虚弱で食物から栄養を取り込めないと体の表面のバリア機能が弱ります。すると様々な刺激によって皮膚では湿疹・鼻や目に花粉症の症状などを生じてしまいます。

 湿疹の強いかゆみや花粉症で鼻水が止まらないなど、つらい症状が出ている時は対処的に症状を緩和するお薬を使いますが、そうした症状を起こしやすい体質の改善には関係の深い内臓を強化するお薬を使います。体表のバリア機能のアップには肺・胃腸の強化を、そして免疫の調節には腎の働きが関わっているので、アトピー・ぜん息・花粉症などのアレルギー疾患の体質改善には、肺・胃腸とともに腎の強化も大切です。

 いろんな花粉症対策をしたけれど効果が今ひとつという方は、弱い内臓を強化する体質改善も考えてみて下さい。

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