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漢方について

vol3 からだが重~い!

2006.06.01

・・・からだに悪さをする水分

 ジメジメと湿気の多い梅雨の時期は、体が重くなったり、だるくなったり、頭が重い、口が粘る、むくみ、胃腸が重くもたれる、下痢などの症状に悩む方が少なくありません。漢方では、体に悪影響のある過剰な湿気や水分のことを「湿邪」(しつじゃ)といいます。梅雨の時期の湿気が体を取り囲むと、体内の水分代謝も悪くなり、特に胃腸の働きに影響します。また湿邪には重い・粘る・停滞するという特徴があるので、前に挙げたような症状が現れるわけです。

 思い当たる人は鏡で自分の「舌」を見てください。舌は胃腸の状態や水分代謝の状況をよく反映します。体の水分量・潤いの状態が正常なら、絹のような白い苔が薄く舌を覆っています。ところが余分な水分が体に停滞すると、ジメジメした日陰で湿気の多い庭に苔がたくさん増えるように、舌の苔もねっとりして厚くなります。

 湿気が高いとお部屋やタンスに除湿剤が大活躍ですが、体もスッキリと除湿したいものです。「勝湿顆粒」(しょうしつかりゅう)という漢方薬は、文字通り湿に勝つ薬で、外側の湿気から体を守るだけでなく、胃腸に停滞した湿を取り除く特徴があります。まさに体の内外を除湿する“体の水取りゾウさん!”です。

 晴れた日でも米どころ新潟では、水をはった田んぼの上をわたってくる風は湿気をおびていて、湿邪となって体に悪さをします。更に、これからの季節は水もの、生もの、冷たいものを摂りすぎる傾向にあり、特に注意が必要です。飲食に気を付けて、体を湿邪から守るよう心掛けましょう。

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