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漢方について

第5回 スイカ・梅干で暑気払い!

2008.08.01

 蒸し暑い日が続きますが、いい汗かいていますか?中国の古い教えでは、「夏はしっかり汗をかいて、1年分の体のゴミを排泄する季節」と言われています。暑いからと言って、エアコンばかりでは体が冷え、汗がかけず老廃物がたまってむくみやすくなります。その上、ジュースやアイス・冷たいお茶を摂ってばかりでは、汚い水があふれ、胃腸は冷えて食欲がなくなり、栄養を吸収できなくなり、夏バテしてしまいます。

 そんな時はどうしたらいいのでしょう?まず汗と尿から余分な熱と汚い水分(老廃物)を取り去りましょう!汚い水を取り除いたら、新鮮な潤い分を補いましょう!このようなはたらきに優れているのが、夏が旬のスイカ・メロン・きゅうり・トウガンなどのウリ類です!!

 しかし、いくら発汗が大切とはいえ、ダラダラと汗が止まらないと、必要なエネルギー成分まで失ってしまいます。適度な発汗の後は引き締めが大切。そこで梅干の出番です。梅干を食べると口がすぼむように、酸っぱい味には「引き締める」という働きがあるので、梅干は汗の出すぎを抑えます。また、梅干を食べることを想像するだけで口の中が潤ってくるように、酸味は潤いを生じます。他にも胃腸の働きを整え、疲労回復、食あたりの予防にもなります。

 漢方の基本は食養生。お薬に頼る前に、季節の恵みをいただきましょう。その上で、胃腸が弱って、水分代謝が悪くなっている方は勝湿顆粒(しょうしつかりゅう)、エネルギーと潤い不足で、とにかく疲れてどうしようもない人は、麦味参顆粒(ばくみさんかりゅう)を服用すると良いでしょう。

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