午前10時~午後6時30分 日曜・祝日定休

TEL.0256-62-2057

漢方について

Q10.水(すい)って何?

2014.04.18

 「水」(すい)とは、からだのすべての水分の総称である「津液」(しんえき)のことです。津液は、体内の水分だけでなく、涙・鼻水・唾液・汗・尿なども津液に含まれています。

 一般の方には、津液という言葉はなじみがないため「水」の言葉で表したりします。「津液(水)」の働きは、からだを潤すことです。栄養する働きよりも潤す働きが中心になっています。津液の大部分は全身をめぐり、一部分は血液成分となります。

病因となる津液の失調には

 1.津液の不足・・・津液が足りないときには、喉が渇く・尿の量が減る・皮膚が乾燥するなど、水分が不足する状態が現れます。水分の不足というと水などの飲み物で補うとイメージしがちですが、食べ物のなかにもたくさんの水分が入っているので、食物をとおして津液を補うことが出来ます。

 2.津液の停滞・・・津液の量は充分あるけれど、気の不足などの体質で流れが悪い時にはむくみを生じやすくなり、尿の量が少なくなります。

一般の方には気をつけていただきたいことは

 一般の方には気をつけていただきたいことは、喉が渇いているわけでも無いのに、潤いが欲しいから・水分は体に良いからと言って、水分を必要以上に飲みすぎたりすると、からだの水分が過剰な状態になり、むくみや体が重だるいといった症状を生じやすくなります。

 また、もともとにからだの「気」が不足している方は、水分を全身に巡らせることができない、汗や尿に変化させにくい体質です。健康な人と同じ水分量をとっても、からだの水分が過剰な状態となりやすいので、水分の摂りすぎないように特に注意が必要です。

こちらのコラムもオススメ