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お知らせ

5月の定例会~中医学からみた食養生

2016.06.13

①2016年5月定例会 こんにちは。6月に入り気温が上がり暑くなる日も増えてきました。梅雨時は胃腸の調子が悪くなりやすい時期です。ジメジメとした湿気が胃腸の働きを低下させるので、体に余分な水分が溜まったり、食物をきちんと消化吸収できずに体調を崩すことがあります。水分や冷たいものを摂り過ぎないよう注意して下さい。

 さて、新潟中医薬研究会では、5月22日(日)新潟市万代市民会館にて、大阪市「漢方マルヘイ薬局」丸山運平先生をお招きして、「中医学からみた食養生」のテーマでご講演をいただきました。

 丸山先生は、子供からお年寄りまで幅広い臨床経験の豊富な先生で、様々な病気や症状の背景に現代日本人の「食」の問題点があることを重視しています。 一般には健康のために何々を食べると良いといった話が多いですが、食べ物は胃腸で消化吸収されて初めて役に立ちますので、胃腸の機能を低下させない食べ物・食べ方が大事になります。胃腸機能の低下は、胃腸疾患だけの問題にとどまりません。花粉症やアトピーなどのアレルギー疾患・貧血・慢性疲労・不妊症・骨密度低下などの要因になると考えられています。

 今回、丸山先生から現代日本人の「食」の様々な問題、それを要因として起こる病気や症状、また、慢性のニキビ・流産をくり返す・尿が出ない・更年期ののぼせなど、胃腸症状が主な悩みとならない相談での「参苓白朮散」(じんりょうびゃくじゅつさん)の応用例についてご講演頂きました。非常に内容の濃い講演で、改めて胃腸を労わる食養生をすることの大切さを学びました。丸山先生、ありがとうございました!

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